一粒の麦に
先週は2泊3日で夫婦でペンシルヴァニア州に行きました。
1番の目的は、フランク・ロイド・ライトの落水荘を観に行くことでしたが、わたしたちの泊まったホテルの近くに、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件で、乗組員と乗客みんなが団結したため唯一ハイジャックが失敗に終わったユナイテッド93便のモニュメントがあり、そこに行ってみました。
正式な名前はFlight 93 National Memorialといいます。
写真はその記念のモニュメントを真下から写したものです。
だだっ広ーーーーい場所にその塔は建っていました。
平日の日が暮れる少し前でしたが駐車場には5、6台の車が止まっていました。
その塔はは、幾つものベルが釣られていて、風でカランコロンと緩やかに音を立てていました。
やさしい、でも少し悲しい音色でした。
ビデオも撮ったのですが、後でホテルで聴いてみたら、風の音がごうごう響いていて、心地良いカランコロンは全然録音されていませんでした。🥲
このモニュメントが建てられた背景は、そんな綺麗事ではないんだよ
そう言われているような気がしました。
また、
聖書では御霊が風として書かれているところが幾つかありますが、
この録音に入っていた轟々と吹く風の音が
わたしには御霊が激しく流れている音のような気がしました。
その場にいた時は全然気が付かなかったけど。
聖書のヨハネの福音書 の12章24節から26節にはこう書いてあります↓
まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。
自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世で自分のいのちを憎む者は、それを保って永遠のいのちに至ります。
わたしに仕えるというのなら、その人はわたしについて来なさい。わたしがいるところに、わたしに仕える者もいることになります。わたしに仕えるなら、父はその人を重んじてくださいます。
この飛行機に乗っていてテロリストたちと戦った人たちがイエス・キリストを信じていたかどうかは分かりません。
その人たちが、好き好んで死を選んだわけではありません。
でも、この、風にかき消された記念碑の鐘の音を聴いた時、
神様の深い憐みを感じました。
それと同時に、
命をかけて神様の愛を伝える者になるには、、
わたしはまだまだだなぁとか、
いつ何が起こるか分からないのだから、今日、今、この瞬間を感謝して過ごさねばなぁ
と、深く思いました。
落水荘も良かったけど、このナショナルメモリアルに立ち寄れた事が、今回の旅の大きな思い出になりました。