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文士の一文 #呑みながら書きました

SUI翠JapaneseGinと書いてあるグラスを持つ左手の写真が上に載っているがSUIなのはグラスだけで中身はプリマスでありイングランドのジンだったりするけれどそれもまた愛嬌かもしれずイングランドのジンをジャパンのジンのグラスで飲みながらnoteの投稿画面を開いてとりあえずキーボードをポチポチコトコトポコポコスコスコ打っている今はもうすぐ24日になるという時間帯でありわたしはさっき返ってきたところで出先のスーパーで買ってきたものを食べて風呂に入って出てきてからこれを入力している状況でひとまずなにを書こうかあまり考えないままにでもジンだけは呑んじまっていてデュアルモニタの左の画面にこれを映し右の画面にはツイッタランドが開かれていてなんらかの淡い緩いなにかで緩やかにでも確かにつながっている人たちの発言を見たり自分が書いたものへの反応を見たりしていて休日の夜だなという空気を味わいときどき流れてくる呑み書きフライング勢のnoteを読んではさてわたしは何を書こうかなと思ったりなどしつつジンをグビグビリとやるものだからすっかり上機嫌なのであって三か月ぶりの呑み書きできっと久しぶりに読んでくれる人もいるだろうからなにか気の利いたこととかちょっと面白いものとかあるいはなにか為になることとか驚きのあることとかちょっと意外性のあることとかいつもの涼雨節だと言われそうなこととか書いちゃったりしたいわけですからやはり文芸的な文ゲー的ななにかそういったものを書くべきでありそういったものが書かれるべきでありべきであるという言い方はするべきでないのであるけれどもべきでないという言い方も否定のべきでありべきべきだから避けるべきでそういうなにかを含有したり包含したりするところのなにか文ゲーであるところの小説のようなものを書こうと思いもうすでにおよそ原稿用紙二枚分に及ぶわけのわからない前置きが書かれてしまっていることにしばしボーゼンとなるわけだが最初から今もずっと既に小説の中であると主張すれば良いのだしこれは小説であると小説それ自身が主張し始めたときそこには何らかのメタ構造が生まれて草薙素子風に言えば上部構造へシフトするのでありそれこそが涼雨文ゲーの持ち味でありわたしの興味の中心でもあるわけだすでにわたしはこの文章の中にわたしという言葉を出してしまったのでこの文章はもう一人称視点で書かれてしまっているのだが涼雨がこの状況をどう料理するのかはわたしも興味のあるところなのだという具合に作者を三人称で引きずり出せばわたしは作者から離脱あるいは解脱することができて人称の支配権を作者に明け渡すことができるということだあなたはこの状況を興味深いと思うだろう唐突にあなたと書いてしまうことで読者までもがこの場に駆り出されあなたは困惑しながらも急に与えられた役割を果たそうとするしたくないかもしれないがあなたは果たそうとすると書かれてしまったらするしかないこれが二人称の暴力と言えるのだが一人称二人称三人称を混在させたことで一足す二足す三は1+2+3であり6なので六人称完全数視点だがこういうものを六人称と呼んだケースはわたしがこれまで読んだ書物には書かれていないと思うので声高に提唱していこうと思うあなたは今この稀有な才能が六人称という新たな表現をまさに確立しようとする瞬間に立ち会っているのだどうだまいったかと涼雨零音が言っていてわたしはそれをある種のたわごとだと思うのだがあなたはこれをどう見るだろうあなたそこのあなたのことだあなたというのは相手のことで英語だとユーだが英語のユーは単数と複数が共通の形を持っていて日本語のあなたもそれと同様だということがわかってもらえるだろうここで言うあなたはこれを読んでいるあなたでそれはもちろんあなたのことでありそのあなたはあなた以外にも大勢いるのだがあなたがあなた以外にも大勢いるという文はいささか正気を失いかけているようにも見えるしいい具合にジンが回ってきて首から上が脈打っているように感じるのだがこの感じるの主語はいったい誰なのかということを考えてみればそれはたぶんわたしであり涼雨でありおそらくあなたではないふしぎなことにこの文章を書いている涼雨は見方によればわたしであるがあなたではないのだなぜかこの文章を読み返しているときですら読者を指しているはずのあなたがわたしを指さないのはどういうわけなのだろうかとこういうことを考え始めると夜も寝られないような気がしてくるのに寝られないことはなく快眠快便だが結論の方は便秘気味でなかなか出ないほどに人称の問題は奥が深く底も深く覗き込むときに向こうもまた覗いているという深淵といったものに近い状態なのでこのテーマはきっと生涯追いかけるべきものでここに避けるべきべきがまた現れてしまったわけでそれは注意力の問題とも意識


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涼雨 零音
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