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絵本『ずーっとずっとだいすきだよ』

「大好き」って“大好きな人”に伝えるのって難しい。

それが、家族愛でも親愛でも恋愛でも。

『ずーっとずっとだいすきだよ』

これは、私が小さい頃から大切にしているお話のタイトル。
小学2年生ごろに、国語の教科書で出会ったもので、絵本に分類されるお話。

ぼくとエルフィー(愛犬)のお話で、あらすじは以下のようである。

エルフィーとぼくは、いっしょに大きくなった。年月がたって、ぼくの背がのびる一方で、愛するエルフィーはふとって動作もにぶくなっていった。ある朝、目がさめると、エルフィーが死んでいた。深い悲しみにくれながらも、ぼくには、ひとつ、なぐさめが、あった。それは…
(『ずーっとずっとだいすきだよ』より)

タイトルでピンとこなくても、あらすじを読むとピンとくる人もいるのではないだろうか。

当時、学校でこのお話を読んだ私は「はやく愛犬に大好きって伝えなきゃ」とひどく焦燥した。
家に帰って愛犬を撫でまわしながら「大好き」を連投したのをよく覚えている。
この子はもう、亡くなってしまったけれど、今だって大好きで愛している。これからもずっと大好きだろう。

それから、親友にも家族にも「大好きだよ」って伝えることにしている。

親友に「大好きだよ」って言ったら、「私も大好き」って返してくれた。
やっぱり、言われるとあったかい気持ちになる。
家族に「大好きだよ」って言ったら、「はいはい。」って流された。
流されたら流されたで、なんだかくすぐったい。大好きって言いすぎたかな。

伝えることの大切さを教えてくれたこのお話。私はこのお話が大好きです。

「大好き」って“大好きな人”に伝えるのは、難しい。だけど伝えたい。
そんな人は、このお話を理由に伝えてみて。きっと、近くの図書館においてあるから。
あなたとあなたの大好きな人があったかい気持ちになることを願っています。

これからも、私は「大好き」を伝えていく。

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あまおと
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