どのくらいの広さだろう…上の畑(画像の畑)と下の畑(自宅横にある)の2箇所で野菜を作っている。自分たちで食べるものを出来るだけ農薬を使わずに作りたい。子ども達と一緒に種を播いて収穫する喜びを体感させたい。そんな理由から始めたのだ。過去に農作業の経験はあまりなく、農機具も少なく、無論、耕運機のような機械もない。全て、人力でコツコツとやってきたものだから、種蒔きのタイミングが遅れたり、植えたい苗を手に入れるタイミングを逃したりと、効率性の悪い畑仕事になっている。農薬は使っていないので、虫に喰われたり、カタチも不揃いだったり、収穫量も少なめだったりもするが、子ども達が楽しそうに収穫している様子や美味しそうに食べている様子を見ると、この感じでいいんだ、もっと沢山作ってやろう!などと思ってしまうのだ。
でも、この季節くじけそうになる時のほうが多い。ちょっとでも畑に行かない日があると、いつの間にか草だらけになっているのだ。その量と言ったら半端ない。やれやれと思いながらも地面に這いつくばって汗だくになりながら草取りをしていると「俺は何をやってんだ?」状態に陥ってしまう。先日は軽い熱中症になってしまい酷い目にあった。SNSの投稿では、移住組の畑仕事は「豊かな暮らし」「スローライフ」なんて印象で伝わっているようだが、実際はそんな印象とは程遠い。じゃあなんでやるの?ってことになる。自分にとって、それはきっと意地みたいなものになってきているのだろう。この土地に移住してきて、とにかく何の結果も出せていない自分としては、唯一、動いた分だけ目に見える結果を出せているように感じているのだ。結果が出ない時でもリアルな反応が得られるのだ。「俺は何やってんだ?」から「やってやる!やってやるんだ!」という気持ちが湧いてきて、ヘトヘトでグショグショになりながらも自分の中で眠っている、または消えそうになっている、自分に対しての反逆性、凶暴性を確認しているのかもしれない。だから、時間があれば畑に行くのだ。