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発達障害を受け入れて(10)~買い物ぐせ

買い物ぐせ

 
仕事の帰り、疲れているしお腹もへって、つい寄り道……なんて誰にでもあることかもしれません。
コンビニに立ち寄って、買い食いをするのはよくあること。

このつい買ってしまう、が発達さんにはよくあって、すごく欲しいものでもないのに、なんとなく買ってしまう。
値引きになっていたりすると、欲しくなくても買ってしまう。得をした気持ちになるし、商品が廃棄される(または店が損益を出す)のを救ってあげた気持ちになったりするらしい。

でもそんなに欲しかったわけではないので、家に帰って置いてしまったら忘れてしまうこともよくあるのです。
さすがに唐揚げや肉まんみたいなホットフードを袋のまま忘れてしまうことはないのだけれど、パンや菓子類、酒などはパッケージがしっかりしているから油断するのでしょうね。

だからうちには賞味期限切れの食べ物が山のようにあります。そういう管理が苦手なのが発達さんなので、放っておかれた食べ物をロスしないように食べさせるのが私の仕事になってきます。
料理もしないくせにわけのわからない調味料をたくさん仕入れてくるので、どうしたらいいかいつも考えさせられます。
海外の調味料とか、普段の食事には使いませんから。

先日、一年前に賞味期限が切れている、炭酸入りの酒の缶が膨らんで破裂しそうになっているのを見つけてしまいました。娘の部屋はクーラーがないので、ふた夏も暑いところに放置していたせいでしょう。

クッキーやせんべいなどは、鞄の底で粉に戻って板状になっています。鞄には上からどんどん物を入れてしまうから、在処もわからないままに忘れられてしまう食べ物がたくさん入っています。何年前からあるのかわからない。個包装には賞味期限が書いていないから。

救ってあげたどころではありませんね(笑)

推し活などにも本気を出して、推しのためにいろいろなものを買うのですけれど、買ったまま開封もせずにダンボールが山積みになります。
せめて、開けて足りないものがないかとか、DVDなどはちゃんと映るか確認すればいいのにな、と思います。

世のためになっていると思ってお金を使っているのであまり責められません……。

実は家族に発達さん(疑い濃厚・検査していない)が何人かいるのですが、買い物については結構な確率でいらないものを買う。
みんなお金に余裕があるんですかね(笑)

そうではなくて、お金がなくても買ってしまうところに問題があるのです。

ある意味お金の使い方がザルなんですが、ポイ活とか値引きにはうるさくて、そういうところで倹約してるんだと言い張ります。
だから私が定価で商品を買うとうるさい。
放っておいてくれ、と思いますが、他人のやり方にひとこと言いたいのも発達さんの性質だから仕方がないかもしれません。

あと、少なくなると不安になる気持ちも人一倍あるようで、同じものをたくさんストックするのも常態です。

私の友達が家に来ると「この家にはティッシュペーパー(トイレットペーパー)が山ほどあるから底値で売って」と笑われることがしばしば。洗剤やラップ、ポリ袋などもかなりあります。
こういうものは傷まないけどね……。

家が片付かない。
たまにはスッキリした状態で暮らしたいものだ。

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Rain
親から育児放棄を受けていましたので、自分の子供は愛情深く育てようと頑張ってきました。ところが、子供が就職してすぐに発達障害を発病し、そこから長く苦しい時間が過ぎました。それらの日々を誰かに語ることなく過ごしていましたが、自分が苦しくなって、書き記したいと思うようになりました。