発達障害を受け入れて(11)~服へのこだわり
洋服にこだわる
身なりにこだわることは大切なことです。清潔感を感じられるほうがいいでしょうし、TPOに合った服装が求められることもあります。
ファッションは自分らしさを演出するものでもあります。
発達障害の診断のときに、医師から尋ねられたことがありました。
「子供の時からこだわる模様がありますか?」
最初、意味がよくわかりませんでした。
(子供の時からこだわる模様?)
「例えばチェックの服ばかり着るとか、縞模様が好きとかいうことです」
なるほど、娘は子供のころから縞模様が好きでした。でも、それは誰にだってあることだと思いました。
医師によると発達障害がある人はいろいろなことにこだわりがあることが多いということでした。
色、柄、形などにもこだわるし、場所や出来事などにも好き嫌いがあります。
でも、それって普通のことじゃない?
娘はファッションにこだわるというよりは、今まで着てきた服が捨てられないことが(母である私の)悩み。
押し入れのダンボール箱を開けてみたら、小学生の時の服から入っていて、びっくり。学校の制服類も全部残してあります。
夫も捨てられない族。就職したときに買った服から捨てられなかったのですが、太ったり痩せたりが激しくて、服の山になっていました。
もう着られないとやっと覚悟ができて、つい先ごろ大量に処分してもらいました。
気に入って買った服だから、流行も経過年数も気にならないからと言って、着ないのに箪笥の肥やしになってうん十年、さすがに収納できなくなりました。
普段は作業服で仕事に行くので、休みの日にはお洒落な服を着たい。それはわかるけれど、一年は365日しかないのに洋服を200着くらい持っていて、何年も袖を通さない服もたくさんありました。
誰かの入学式のたびにスーツが欲しくなる。どのスーツも同僚の結婚式や子供の入学式に一度か二度着ただけで、体形が変わるし新しいのが欲しくなる。正直言うとお金がもったいなかったです。
(夫はチェックが好き)
それでも本人が大切だと言うものは残してあります。
私の母はきっぱり捨てられるけど、捨てた分だけ新しい服が欲しくなる。
若いころから派手好きで刺繍入りの真っ赤なチャイナドレスを着ていた母(日本人ですけどね)。
今はカラオケ発表会にゴスロリのミニスカートで登場します(81歳です)。
普段着もおとなしい色なんて着たくない。ラメでキラキラしたり、ビジューがついているような服が好みです。
上の服も柄物なのに、下のスパッツも柄物で、なのになぜか母が着ると合っている不思議。
この柄オン柄の服装が娘に受け継がれてしまって……しかし娘は柄物初心者なので、似合わない服を買おうとする。最近は買う前にLINEで意見を聞いてくるようになったので、買ったのに着られないということはなくなりました。上か下かどちらかを無地にするといい、ということを憶えました。
彼ら三人の服飾雑貨、並べて売りたいくらいです(笑)
服、靴、帽子、手袋、ベルト、時計、アクセサリー……家に何人分あるのかなー(安物ばかりだけれど。でないと数を買えないから)。
それらを管理するのは私です……。
なので、私は服をたくさんは買いません。必要なものだけにしています。