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【映画】やってはいけない第三の選択肢【アグネスと幸せのパズル】

おはこんばんちわ!ハチミツとクローバーでは修ちゃん先生と野宮さん推し、どうもらいまるです。

少々、更新が滞っておりますが、辞めたわけではないのでご安心を。映画を見る時間が少なくなっているのは間違いないですが、近いうちにある映画を見ての感想会も投稿する予定なので、そちらも楽しみにしていただけるとありがたいです。

さて、今回は少しマイナーな映画を紹介しようと思います。

その名も「アグネスと幸せのパズル」。相変わらず「なんだその邦題は!」と言いたくなるところもありますが、原題のように「Puzzle」と書いても「なんじゃいそれは」となるので、今回そこは目を瞑ることにします(笑)。

とはいえ、この映画を知っている人は少ないのではないかなと。正直、自分も知らなかったですし、日本国内の劇場公開もなかった模様。気ままにFilmarksをスクロールしていたら見つけた映画です。でも、せっかく見て、さらになかなか考えさせられる映画だったので、これを読んだ誰か一人でも鑑賞するきっかけになったら嬉しいなと思い、今回は感想を書いていきます。

パズルに出会って変化した夫婦の関係

まずは簡易あらすじ。

近郊都市で夫と息子二人と暮らしていた専業主婦のアグネスは、平凡な毎日を過ごしていた。そんなアグネスはある日、誕生日プレゼントでもらったパズルにハマることになる。違うパズルをやりたいとニューヨークへ買い物に出たアグネスは、パズル屋さんの小さな張り紙を見つけ、パズルの全国大会に出るためのパトーナーを探すロバートの下に出向く。ロバートはアグネスのパズルを解く腕、また彼女の魅力に心を奪われ、アグネスは大会に向けたトレーニングのためにロバートのところに通うことになった。パズルとの出逢いにより、今までの生き方、家族のあり方を考えるようになったアグネス。そして物語は意外な結末へと向かっていくのだった。

ハッキリ言って、題材は地味。パズルを解いていく序盤のアグネスを見ていると、なんの映画を見せられているのかと思ってしまう。

ただ、少しずつ話が進んでいくと、これはパズル映画ではないと理解できる。パズルは作って終わりのように見えるが、一度壊して、もう一度作り直すことだってできますよね。そこに、この映画の伝えたい意味が隠れているように感じました。

というのも、夫婦関係というのは一度作ったら終わりではないんです。そこに出来上がったものを、ひたすら毎日続けていくというのは何も成長していないのと一緒。夫が「チーズ買ってきて」と言い、それを買ってくるのが日常だけど、そうではなくなった時に初めて互いの思っていることを確認し合うことができる。

でも、アグネスは一から十まで日々やることが一緒でした。もちろん日々の中身は違うけど、すべて“専業主婦アグネス”を演じていただけだったんです。

それ以上でもなければ、それ以下でもない。毎日、同じアグネス。

それが良いか悪いかは別です。夫婦の仲を永遠に良好な関係にしたければ、それもいいでしょう。ただ、喧嘩して、互いに言いたいことを言って、関係を作り直す。そういった関係の方が絆が深くなることだってありますよね。

アグネスは変わらない日々に嫌気がさしてしまう。そのきっかけを与えたのがパズルだった。もちろんロバートの存在が彼女に刺激を与えたのは間違いないですが、いつか何かがきっかけで気づいたかもしれない。それが今回はパズルだった、という話です。

刺激ある毎日は自身を豊かにする

今作を見て感じたことは、やる、やらないではなく、選択しないというのが一番ダメだということ。これは漫画の「ハチミツとクローバー」でも似たようなテーマがありました。そっちは恋愛の話ですが。

結局、何もしないというのは逃げでしかないし、何も変わらないんだなと。昔、ハチクロを見て、まさにそうだなと思いましたが、今作「アグネスと幸せのパズル」を鑑賞して改めて考えさせられました。

刺激がない毎日というのは何も問題ないけど、面白くもない。変わらないことはマイナスではないかもしれないけど、プラスでもないんです。

だからこそ、やりたいことがあればトライすればいいし、やりたくないならちゃんとやらない選択をする必要がある。どっちでもいいんです。でも、どっちかは選ぶべきなんです。

刺激はそこら中に落ちていますが、ちゃんとそれを拾うために、チャレンジする心を持っていたいなと思わせる映画でした。

では、今回はこの辺で。

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らいまる
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