3分で読めるレイルロオドのお話「オリヴィの見た夢」&WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第21話シーン1ネーム+字コンテ
こんばんわです、夜ともなるとかなり冷え込むようになりましたね。
空気も乾燥しがちですし、お風邪など召されないよう、みなさまどうぞお気をつけください。
さて、この冬、12/21に発売となりますPS4/SWITCH用のゲームソフト
「レヱル・ロマネスクOrigin」
その店舗様特典が一覧となりましたので、ご紹介申し上げます。
こちら、下の方にスクロールしていただけますと
『店舗特典』というコーナーにずらりと特典絵並んでおりますので、
どうぞご検討の一助としていただけましたら幸いです。
なお、豪華版
には
・TVアニメ レヱル・ロマネスク2を全話収録したBD&DVD
(豪華キャスト陣のオーディオコメンタリー付き)
・3枚組CDコレクション
(本作レヱル・ロマネスクoriginの全28曲のボーカル曲 TVアニメ「レヱル・ロマネスク」「レヱル・ロマネスク2」の2期にわたる11曲のボーカル曲を全て収録し、全37曲をまとめた3枚組のCDコレクションです)
が付随してまいりますので、
ぜひぜひこちらもあわせご検討いただけましたらと願います。
さて。
それはさておきこつこつ地道にネーム作成をすすめておりますWEBTOON作品
『レヱル・ロマネスク0』
本日からは第21話『回り始める動輪』のネーム&字コンテを掲載させていただきます。
シーン1のネームはこちらです
夢を通じて、過去と、傷と少しずつ向かい合っていく双鉄――
彼のレールが果たして、起きてみる「夢」を描くものになっていくものかどうか、
どうぞご期待いただけますと幸いです。
と、いうことで本日の短いお話は「夢」をテーマに書いてみたいと思います。
登場するレイルロオドは、ひよことオリヴィ。
タイトルは
「オリヴィの見た夢」
でございます。
なお、夢に関してはハチロク双鉄でも書いたことございますので
未読の方にはぜひチェックいただけましたら幸いです。
■オリヴィ■
冥国製のジェネリック・レイルロオド。
現在はみかん鉄道に所属し、Ⅸ号機関車の運転補助を任されている。
日ノ本屈指の大ベテランレイルロオド。
■ひよこ■
旧帝鉄C57 145専用レイルロオド。
不死鳥博士の異名を誇る、レイルロオド界きってのレイルロオド研究者。
そのため、ありとあらゆる種類の相談事をもちこまれがち。
■オリヴィの見た夢■
(あらすじ)
全般検査を終えたオリヴィ。
検査受検中=スリープモードに入っていたはずの時間帯に見た気がする記憶の残滓について、
ひよこにまっすぐ尋ねます。
///
「オリヴィがフシチョーハカセのケンサ受けてる間ってさー」
「ええ」
「オリヴィ、スリープモードに入ってるわけでしょお?」
「まぁ、そうですな。OSおよびタブレットと各部機関の連携を完全に遮断する必要がありますからな」
「なのになんでその時間帯、オリヴィ、何かを見たような気がするの?」
「なにかを見た?」
「うん。そんな気がぼんやりするんだ。けど、データログにはもちろんなんにも残ってなくて……」
気のセイかなって思うけど、でもどーしても見た感じがする。
「なんかこう、すごくモヤって感じがしてるの」
「それはいわゆる――”夢”でしょうな」
「夢!」
聞いたことある!
ムナカタだとか人間は、結構よく見るものだって!
レイルロオドにも――ハチロクだとかその辺には、見ることがあるこもいるって!
「Amazing! オリヴィ、さっき夢見たの? すごい! はじめて! カンドー的!」
すごくワクワク! だからどんどん知りたくなっちゃう!
「ってかさ、フシチョーハカセ! 夢ってなぁに?」
「夢は……さて、なんなのでしょうな」
「フシチョーハカセにもわからないの?」
「人間は2000年以上、夢について研究を続けていますが、未だ夢がいかなるものかを確定できておりません」
「ニセンネン!? そんなにかかってもわからないの?」
「まして、よりサンプル数が少なく、歴史も浅く、専門の研究さえ行われていない『レイルロオドの夢』が果たしていかなるものか――」
すくめられた肩がしょぼん、って落ちちゃう。
「――推論すらもろくろく立っておりませんのが現状で」
「ろくろく立ってないなら、ちょっとは立ってるの?」
「それは……まぁ」
「なら教えて! オリヴィに、夢がどんなものって考えられてるのか」
「ふむ。説の一つ――もっとも有力視されているものは、
『レイルロオドの見る夢とは、データ整理の際に消去されたデータの断片』であるというものですな」
「もっとわかりやすくゆーと?」
「我々の記憶容量も有限であり、アクセスされなかった期間の長い、かつ重要というフラグ立てをされていない記憶から、
順次消去されていっている――というのが、近年のレイルロオド研究下において、もっとも有力とされる説のひとつです」
「全然わかりやすくなってないけど――うん」
「そのデータが消去される前にノイズを発し、タブレットへと影響を及ぼす。
その影響が、レイルロオドに、『夢』という形をもってあらわれる――と」
「そうなのかなー」
話してるうち、だんだんオリヴィ夢の内容思い出してきたけど……
「その説はピンとこないかも。他にはなんかないの??」
「もうひとつは、”レイルロオドの見る夢は、零の有する記憶を起源としている”というものです」
「ゼロって――いわゆるゼロマイルポスト・レイルロオドのことだよね?」
「ええ。共感による鉄道運用体制を敷いている全ての国が採用しているシステムですな」
鉄道網の起点。ゼロマイルポストの地下に、共感能力だけに特化したレイルロオドがスリープモードで永久保存されている。
そのレイルロオドが発信する位置情報を起点とするから、全てのレイルロオドは自分の座標を三次元的に瞬時に把握できる……うん。
「確かにオリヴィたちも、位置情報を通じて、”ゼロの意識”に触れてるわけだし……
その説はちょっと……ちょっとだけ説得力あるのかも」
「ほう?」
キラん、ってフシチョーハカセのメガネが光る。
「と、いうことはオリヴィ氏が見た夢は、
『オリヴィ氏自身の経験や記憶に基づかないもの』となりますかな?」
「ドキーーーーーン!」
あわわ、あんまりドキっとしたから口から出ちゃった!
すごい! ズバリ! フシチョーハカセ、名探偵だ!!
「どうでしょう? 後学のため、オリヴィ氏が見た夢の内容を、この不死鳥博士だけにこっそり」
「NO! NEVER! ゼッタイダメだよ!!!!」
そんなの、だって言えるわけない!
「ムナカタにギューってHUGしてもらったなんて!!」
;おしまい
///
いかがでしょうか?
オリヴィとひよこの会話はなかなか書きやすくてよろしいなぁと思います。
ネームの方でも描く機会があればいいなと願います、『レヱル・ロマネスク0』の過去話。
無償でご確認いただける0~7話のネームはこちらとなります。
よろしければどうぞご笑覧ください。
(それ以降のまとめはメンバーシップ特典です)
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【メンバーシップ限定記事のご案内】
『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』
にご参加いただきますと、レイルロオドたちにかかわる詳細な内部設定資料や掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。
『レヱル・ロマネスクゼロ』の字コンテ掲載時には、その字コンテがネーム化されたもの、および推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などがあるときには、そうしたものも公開していきたく思っております。
どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。
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