285系に使えそうなインレタ
こんにちは。今日は285系電車の模型に使えそうなアクセサリ、インレタをまとめてみました。
プロローグ.285系電車とは
285系電車は寝台特急型電車で、JR西日本(0代)とJR東海(3000代)の各社が保有しています。「サンライズエクスプレス」として1998年にデビュー、東京~出雲市間と東京~高松間で、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国の4社が運行し、現存する唯一の定期寝台特急列車です。寝台特急ながら「のびのびシート」という座席車扱いのリーズナブルな設備があるのも一つの特徴です。
西日本3編成、東海2編成の5編成が在籍していますが、東海車含め西日本の後藤総合車両所出雲支所に常駐しており、一体的に運用がされています。
なお、北海道にはキハ285系気動車というのがいましたが、廃車済みであり、本稿では取り上げません。以下サンライズエクスプレスに使用される本形式を単純に「285系」と称します。
模型はNゲージではKATOから製品化されています。また、HOゲージではTOMIXが製品化しています。本稿ではNゲージ用インレタ類をご紹介します。
1.車番
実車はステンレスの切り抜きですのでメタリックインレタにて表現しましょう。
285系車番インレタ
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西日本所属車がゴナ(※注)なのに対し、東海所属車が国鉄書体なので良い見分けになります。
また2018年にパンタ車の車番前に◆マークがつきました。一応車番インレタでは収録済みですが、実車はシール貼りですから、
E353系車番インレタ
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こちらなどにたくさん収録された「◆」を流用する事でメリハリをつけるのも良いかと思います。ただしかなり細かい作業となるのでメタリックのみにて目をつぶった方が良い気はします。
また、車端部の位置呼称標記や先頭部のATS保安装置標記も収録されています。よりリアルさを求めるには必須でしょう。
※注)ゴナ…写研という会社が昔出していた写植用書体
2.編成標記
編成標記は現在実車自体に無く、スカートに他の西日本各車と揃えた車番が記されますが現在インレタではありません。今後製品化が望まれます。
3.妻面標記、所属標記
285系標記インレタ
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主に妻面標記を収録したインレタです。検査標記は新車登場時から近年のものものまでまんべんなく収録されており、様々な時代を再現可能です。
すべての車両が妻面に所属標記「米イモ」と「海カキ」の標記があります。3000番台に限り先頭車側面に「海カキ」の標記がありますので、海カキは多めに収録されています。イモとかカキとか、お腹空いてきますね。
4.ドア表記
汎用表記インレタ(信州・山陰)
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茶色ベースのシンボル的ドア表記はこちら。妻面の検査バーコードも収録されています。
西日本ドア表記インレタ(Nゲージ)
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「ふれるな」の手のひらマークは、こちらのインレタにたくさん収録されています。
5.その他表記
西日本車体表記インレタ
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乗務員室のピクトグラムはこちらに収録されています。681系など他の特急でもおなじみですね。
エピローグ.285系トリビア
床下機器
5編成ある各編成の床下機器は以下のような対応関係となっています。車番インレタを活用して各編成再現してみるのも面白いでしょう。
パンタグラフ
先述の通り285系のパンタグラフは折りたたみ高さが建築限界の小さい狭小トンネル対応となっており、パンタ車車番の前に「◆」マークが付記されています。
90年代に予讃線が電化する際、架線を張るため本来であれば路盤掘り下げなどトンネル改修をすべき所、最小限の改修にとどめ、乗り入れ電車に制限を課すことで工事コスト削減を図りました。通常四国内へは高松まで乗り入れる285系は、季節臨として琴平や松山へ乗り入れる事が想定され、折りたたみ高さが低く設計されています。
当初は車番に付記がありませんでしたが、2018年頃に東海管内で規程改正があり、身延線の建築限界をクリアしている285系をはじめ、それまで乗り入れ対応していたにも関わらず◆が省略されていた211系や383系、313系初期車等に「◆」マークが一斉に付記されました。当然285系は身延線には乗り入れませんし、松山乗り入れが終了して久しいですが、このマークが付いたことによりパンタ折りたたみ高さが低い車両であることが一目瞭然となったわけです。