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「NEXT ARCADIA」からみるチェリボ人気

こんにちは。かみなりひめです。
今回のヘッダーは、記事のキーマン・大平勉さん。
手のサイズ、私と変わらないんです。衝撃でしたね。

さて、早速ですがこちらをご覧ください。

私が初参戦したのが、まさにLIVE GAMES 2010
そのときの「NEXT ARCADIA」の映像です。

この「NEXT ARCADIA」。
300曲以上あるといわれる水樹奈々の曲の中でも
トップレベルの難易度を誇る曲なのです。

作詞:Hibiki(正体不明・謎の作詞家)
作曲・編曲:上松範康(Elements Garden)
という何とも当時の水樹奈々らしい布陣のこの曲。
果たして、なぜそんなに難しいのでしょうか?

上松範康さんは、「NEXT ARCADIA」についてこう述べています

あげまつねくある

BPM=Beat Per Minute
つまり、1分間に何拍刻んだか、ということです。
BPM203ということは、1分間に203拍

これを越える水樹奈々ソングは、
現在この1曲しかありません。

この「VIRGIN CODE」でBPM212213
こちらも紛れもなく「鬼ムズ」案件です。

しかし、これほどにBPMの凄まじい曲たちは、
会場のボルテージを「これでもか!」というくらいに上げてくれるのです
それゆえに、ライブの盛り上がりポイントに置かれることもしばしば。

さて、ここまでをまとめると、次のことが言えます。

「NEXT ARCADIA」は
水樹奈々至上2番目に
テンポの速い曲である。
それがこの曲の難しさであり
一方でアガるポイントでもある。


そんなアツい曲「NEXT ARCADIA」。
NHKの「新世紀アニソンSP.4」にて歌唱された際、
上松範康さんはこうも呟いています

あげまつゆたぽん

ゆたぽん」とはドラマー・渡辺豊さんのこと。
水樹さんだけでなく、和田アキ子さんや故・西城秀樹さんのサポートドラマーとしても活躍されています。

そんな歴戦のドラマーすら叩けるかどうか危うい
それこそ、「NEXT ARCADIA」なのでした。

ということは、
「NEXT ARCADIA」の魅力のひとつは
超難易度のこの曲を
サポートミュージシャンが
いかに弾きこなすか?
にも求められます。


そんな視点から、もう一度「NEXT ARCADIA」をば。

上の動画でいうと、およそ3:09あたりの間奏からラスサビ手前くらいにかけての演奏を見てみてください。

この動画、私は個人的にはとても不満です。
初参戦思い出補正をかけても、やっぱり不満です。
その理由は簡単です。

上記の間奏部分では
ほとんどミュージシャンの
姿が映っていないから


わずかに、ギターソロの渡辺格さんが映るのみ。
(いつもは北島健二さんなので、ある意味貴重だが)

流麗なピアノの大平勉さんはカメラに抜かれず。
ドラムの松永俊弥さん、渡辺豊さんも同様です。

ヘッダー画像の右端は私なのですが、このときに大平さんに尋ねました。
「水樹奈々の曲で一番しんどいのは何ですか?」と。
このときの大平さん、即答で「NEXT ARCADIAだね」とのお答えでした。そりゃそうだ。

なのにこの扱い……もっとフィーチャーしてほしい!

なんと。
わがこの願いは、
2012年には既に叶ってしまいました。笑

NEXT ARCADIA」は今まで、
NANA MIZUKI LIVE GAMES 2010
NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011KING
NANA MIZUKI LIVE UNION 2012
NANA MIZUKI LIVE FLIGHT 2014
NANA MIZUKI LIVE ISLAND 2018
といったライブツアーで歌われている楽曲です。

今、手持ちにLIVE CASTLE 2011を確認する術がないのですが、間違いなくLIVE UNION 2012では改善されていたのです。

まず、LIVE UNION 2012の「NEXT ARCADIA」。
ギター4人市川祥治さん、中村修司さん、北島健二さん、渡辺格さん)という構成はこれが最後となっています。

注目の間奏では、
大平勉さん→北島健二さんとカメラに確実に抜かれ、
ラスサビ手前のドラムでは阿部薫さんが必死の形相で叩いていました。

続くLIVE FLIGHT 2014での「NEXT ARCADIA」。
ギターは3人体制(市川さん、北島さん、さん)になりました。

同じく着目ポイントの間奏では、
大平勉さん→北島健二さんとカメラに抜かれるのは健在でありながら、ラスサビ手前のドラムでは松永俊弥さんが叩いている場面が映りました。

そして記憶に新しいLIVE ISLAND 2018の「NEXT ARCADIA」。
遂にギターは北島さんとさんのお二人に。
一方で、坂本竜太さんのベースが際立つ仕様。
門脇大輔さんのヴァイオリンも花を添えています。
この四人が、激走する水樹さんの後ろを猛追しながら演奏しています。こんな演出、なかなか他のアーティストにはない気もします。

さて、間奏では、
大平勉さん→北島健二さんとカメラに抜かれるのはこちらも健在。
ラスサビ手前ではドラムチームの渡辺豊さん・松永俊弥さん・福長雅夫さんのお三方が叩いている場面が順々に映っていました。

このように見てくると、ひとつの気づきがあります。

2012年を境に、チーム水樹の
映像編集が大きく変化した


これは揺るぎない事実でしょう。バックバンド・Cherry Boysの扱いが確実に変わっています。

Cherry Boys演奏が、ライブ映像に乗っかるようになったのです。
しかも、各自の「キメ」に合わせて映る、と。
明らかに、映像チームの編集方針が転換されたと言わざるを得ません。

ここからは推測になりますが、
2012年は、Cherry Boysにも変化があった年。

ヴァイオリンの門脇大輔さんの加入です。

新メンバーを迎えたCherry Boysをフィーチャーするという目的が当初はあったのではないでしょうか。

それ以降、Cherry Boysは水樹さんのライブには欠かせない存在となっていたのは周知の事実。
メンバー紹介コーナーのためにが作られ、映像が撮られ、ユニットまでも結成され……。
遂に、LIVE ISLAND 2018での楽曲「渚のトキメキ愛ランド」ではこんな歌詞が登場します。

何でもやります チェリーボーイズ

これを自分たちで歌ってしまうという。
この方々、凄いサポートミュージシャンなのに。笑

音楽関係の友人(というか先達)の皆さんとお話しするとき、「水樹奈々」は知らなくても「北島健二」を知っている人は数多く。

そんな、スーパーミュージシャンの集まりであるCherry Boys

近年のCherry Boys人気の裏には
ひっそりと変わっていた
チーム水樹のライブ映像の編集方針が
あったのではないでしょうか。


(私のお気に入り。後奏からが本番)

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