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高咲侑と矢野妃菜喜、そして3rdライブから始まる物語――アニガサキ2期8話「虹が始まる場所」

こんにちは。かみなりひめです。
連続投稿、失礼いたします。
でも、書いておかないと忘れそうで。。。

さて、昨日は涙なしには語れませんね。

アニメ
ラブライブ!
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
2期第8話「虹が始まる場所」

(どうぞ覚悟してご覧ください)

これってもう最終回??」という
言葉が飛び交ってしまうほどには、
合同文化祭の完璧な閉幕を目撃しました。

ニジガクセトリの最後が空白
というところからは、1期13話の記憶を
想起した人も多かったことでしょう。

そして、高咲侑ちゃんの演奏による
TOKIMEKI Runners」。もう完璧。

虹ヶ咲としての最初の曲であるトキラン
8話のタイトル「虹が始まる場所」のルビに
TOKIMEKI Runners」とあったのを見て、
感情が思わずハジけまくってしまいました。

朝、仕事に向かう最中の電車で観て、
人目も憚らずに大泣きしてしまいました。

どんなオタクにこの話をしてみても、
最高だった」「マジで泣けた
大正義高咲侑」といった絶賛の嵐。

今回は、この2期8話エモポイントについて
筆を執ってみたいと思います。

1. エモさの所以たる”シンクロ”

ラブライブ!」シリーズの魅力のひとつに、
2次元と3次元とのシンクロがあるのは
もはや言わずもがなであることでしょう。

それこそ、μ'sSnow halation」をはじめ、
歴代作品で大事に踏襲されてきたポイントが
シンクロ」であったのです。

それは、今回の2期8話でもしっかりと
息づいているのです。

高咲侑が同好会の9人に、そして観客に
見守られながらピアノ演奏を披露する、
という場面を、皆さんもご存知でしょう。

それこそもちろん、

ラブライブ!
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
3rd Live! School Idol Festival
~夢の始まり~

13曲目「夢がここからはじまるよ」で、
高咲侑役の矢野妃菜喜さんがピアノ演奏を
披露されていました。

このとき、同好会9人MCがあってからの
舞台後方のちゃんにスポットライトが当たり、
そして演奏を始める、という流れそのもの
一緒なのはお気づきでしょう。

しかし、アニガサキはそんなもんじゃない。

ちょっとうなずいてからピアノに向かうところ、

両手をついて椅子に腰かけるところ、

右足を伸ばしてペダルを踏むところ、

鍵盤に触れる前に手が震えるところ、

3rdライブでの妃菜喜さんの所作の全部
あまりにも精緻に再現しています。

3rdライブの円盤を見直してみて、
その再現度の高さ驚嘆してしまいました。
ここまでやるかアニガサキ!」と。

今までは、アニメ作品内で登場した要素を、
実際のライブに取り入れることで、アニメ空間を
疑似的に3次元空間へ招来する
という方法での
シンクロ」を魅せていた「ラブライブ!」。

今回は、3次元でファンたちが実際に体験した
イベントそのもの
をアニメへと盛り込むことで、
3rdライブの記憶をもアニメに包摂してみせました

2. 嵐珠への回答としての演奏

ここまで、2期8話でのちゃんの演奏は、
ニジガク3rdライブとのシンクロ率の高さゆえの
エモさがあることをお話してきました。

さて、ここでアニガサキ2期の内部に
話を戻してみましょう。

そもそも、この演奏侑ちゃん本人が言うように
鐘嵐珠への返答の意味を持っていました。

この曲が、嵐珠ちゃんと約束した、私が同好会にいることの答えにふさわしいのか、とか。そういうの全部叶えられるものになってるのかな、って思うと自信なくなっちゃって。考えれば考えるほど、頭がグラグラしちゃってさ。

(アニガサキ2期8話における高咲侑のセリフより)

念のため、件の「嵐珠ちゃんと約束した
内容についても見ておきましょう。

もう一度聞くわ。侑、あなたはどうして同好会にいるの? あたしはスクールアイドルにトキメキを感じて、やりたいと思ったからここまで来た。でも、あなたの夢はスクールアイドルじゃないのよね。だったら同好会を離れて、その夢を真剣に追い求めるべきよ。

(アニガサキ2期1話における鐘嵐珠のセリフより)

この嵐珠へのアンサーになるような
楽曲
を作らねば、と頭を使いすぎるゆえに
曲が生み出せなくなっていたのです。

この後、嵐珠のステージを観て、
さらにミア・テイラーとの対話を経て、
自己内省察へと向かっていきます。

ミアのこの言葉がヒントになったようです。

嵐珠だけじゃない。他のスクールアイドルだって、きっとそうだ。自分の存在すべてをステージに懸ける。そういうものなんだ。

(アニガサキ2期8話におけるミア・テイラーのセリフより)

そして、みんなの歌声を聴いたちゃんは、

自分をめいっぱい伝えようとしているみんなの姿に、ときめいていたんだ。私も、みんなに近づきたい。みんなと一緒に、いま・ここにいる私を伝えたい。そうなんだ!これが私の「トキメキ」!

(アニガサキ2期8話における高咲侑のセリフより)

こう喋ってから、ミアの手を取って
作曲を再開するのです。

つまり、侑ちゃんが同好会にいる意味も、
スクールアイドルと同じだったのでした。

高咲侑」という存在のすべてを懸け
ステージで自分を伝えたい!という思い。

これが、高咲侑の答えだったのです。
であるからこそ、作曲だけしていたのでは
アンサーにならないわけです。

同好会と同じステージに立ってこそ
その答えを嵐珠へと提示することができる。

言葉で伝えるのではなく、自分の想いを
ステージからぶつけていくという方法
で、
ちゃんは嵐珠に応えたのでした。

3. 過去の僕らは知ってたよ

ちゃんの演奏は、3rdライブにおける
妃菜喜さんとの「シンクロ」だけでなく、
本編シナリオにおける重要な要素のひとつ
だったことを述べてきました。

さて、嵐珠からちゃんへの問いかけ自体は
実に1話の最終盤にて行われたわけですが、
その答えは作中で幾度もほのめかされていた
ことにお気づきでしょうか。

(左斜上にご注目)
(中須家の一角にも)
(彼方ちゃんの机の上段にも。光を反射してますが)
(天王寺家はベッドのところに)
(エマの寮のお部屋にも)
(もちろん侑ちゃんの部屋にも)

同好会の部室にも、メンバーの部屋にも
必ず同じ写真が飾ってありました。

この写真、見覚えありますよね?

(多少のデフォルメがありますが)

この3rdライブのBlu-rayのジャケ写と同じ構図の
写真がずっと作中に登場していたのです。

そして、このライブの正式なタイトルにも
改めて注目しておきましょう。

ラブライブ!
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
3rd Live! School Idol Festival
~夢の始まり~

この2期8話の舞台になっているのは、
5校での合同文化祭と、2回目の開催となる
スクールアイドルフェスティバル」です。

更に、今回のタイトルは「虹が始まる場所」。
夢の始まり」と「」という共通項があり、
妃菜喜さんが演奏した曲のタイトルはもちろん
夢がここからはじまるよ」。

これらを総合して考えたとき、
わざわざ全員の部屋などに3rdライブ
ジャケ写を配置していたことや、
タイトルに「」要素があったのも、
すべてはこの展開の暗示だった
考えることができます。

毎話、嫌というほどに登場していた
このジャケ写が、8話での展開を示すものだと
気づいたとき、またも感嘆してしまいました。

ホント、アニガサキはすごいです。

4. おわりに

先のnoteで懸念していた内容は、
どうも次回に持ちこされるようですね。

(英語の発音がベラボウによいシューウチダ)

さて、スクスタでもアニガサキでも
あまり語られなかったミア・テイラー

彼女はどんな物語を紡いで、
同好会に与していくのでしょうか?

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