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進撃の鐘嵐珠――アニガサキ2期1話「新しいトキメキ」

こんにちは。かみなりひめです。
我々の土曜日の楽しみが、再び到来しました。

アニメ
ラブライブ!
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
2期第1話「新しいトキメキ」

(まだの方はこちらからどうぞ)

正直、不安がなかったわけではないです。

公式絵にしれっと、でもちゃんと映っている
R3BIRTHの3人の姿を確認して、スクスタの
シナリオ
を想起してしまったからです。

ですが、いざ観てみたところ、
そのような不安はひとまず吹き飛びました。
……のですが。ですが。ですが。。。

今後の展開(希望的観測)をも含めて、
アニガサキ2期1話の感想を綴っていきます。

話題の中心にいるのはもちろん、
鐘嵐珠さんです。きゃあっ!!!!!

(きゃあっ!嵐珠よ!)

1. 小ネタという安心材料

アニガサキ」と聞くと、皆さんはいったい
どのようなイメージを持つでしょうか?

ひとりひとりに焦点化したストーリー
最後に高咲侑がトキメキをもらう話
覆いかぶさるスマホの暗喩(意味深)
など、個々それぞれ色々あるでしょう。

それらを差し置いて、私は真っ先に、
小ネタの入れ込み方がきもちわるい
という印象を挙げます。
(もちろん褒め言葉です)

たとえば、高咲侑ちゃんの起床シーン
ともに上原歩夢からの着信で目覚めるのは
1期2期も共通しています。
何なら、着信音は歩夢の楽曲でしたよね。

ですが、
1期の着信音は1st楽曲の『夢への一歩』、
2期の着信音は2nd楽曲の『開花宣言』であり、
さりげなく変更されていることに気づきます。

1期に1stの楽曲、ということは、
2期になれば2ndの楽曲に……なんて
流れで変更されているのでしょう。

他にも、以下のシーンにご注目ください。

(同好会が乱立する虹ヶ咲)

後ろにある「釜めし同好会」とは、
以下のツイートに起因するものでしょう。

ここからキャストのみんなで
釜飯を食べる話が出てくるなど、
釜ヶ咲」というネタが爆誕しました。

このように、虹ヶ咲に関わる要素すべて
ネタとして網羅して、それらをちりばめていく
というスタイルをとっています。

このような小ネタによって、メインストーリー
以外の箇所でも楽しんでもらえるような仕掛け

施されている点がアニガサキらしいポイントです。

その意味では、
僕らのアニガサキが帰ってきた!
という感興を呼び起こされたわけでした。

2. 嵐珠に分断されない世界線

前項まで、ちりばめられた小ネタという点に
アニガサキらしさを確認して安堵したという
話をしてまいりました。

一方、メインとなる物語の方はどうでしょう?

今回の舞台は虹ヶ咲オープンキャンパス
同好会は、次のスクールアイドルフェスティバル
告知動画を流す手はずになっていました。

しかし、中須かすみが持参する完パケをミスり、
本来放映するはずの告知動画を流せませんでした

(安定の顔芸)

散り散りになってしまう参加者。
焦りの色を隠せない同好会メンバー。

そんな状況の中、ミア・テイラーを連れて
颯爽とパフォーマンスをする嵐珠によって
その場の窮地は救われたのでした。

しかし、スクールアイドルフェスティバル
参加するも、同好会の一員としてではなく、
個人として参加すると表明する嵐珠

その理由を、以下のように述べていました。

わたしは、誰よりもみんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい。アイドルがファンに夢を与えるのは、素晴らしいことよ。でも、与えるだけでいい。誰かに支えられなきゃパフォーマンスもできないアイドルなんて、情けないわ。スクールアイドルフェスティバルには、鐘嵐珠個人として申し込んでおく。この同好会では、わたしの夢は叶いそうにない。だから、ひとりでやってみせる。

(2期1話の嵐珠のセリフより)
(真剣な顔ラ!)

この宣戦布告に対し、同好会メンバー
次々に自身の決意を口にするのです。

しずく「今まで以上に頑張らないといけませんね」
歩夢「侑ちゃん。夢は違っても、私はいつだって力になるからね」
かすみ「かすみんだって、いーっぱい応援しますよ!」
果林「私たちだって、同じ気持ちよ」

(2期1話のそれぞれのセリフより)

つまり、嵐珠の登場によって、
同好会メンバーの結束がいちだんと
高まった
かたちになっています。

ここで、嵐珠登場後の
スクスタのシナリオを振り返りましょう。

思い返せば、嵐珠の登場によって
同好会は活動を制限されてしまいました。

結果的には、宮下愛朝香果林三船栞子
嵐珠の作った「スクールアイドル部」へと
移ることになりました。

このアニガサキのシナリオについては、
旧来の「スクールアイドル同好会」を分断せず
「誰かに支えられるスクールアイドル」という姿を
容認できるか否か
というお互いの方向性の違いに
よる対決を設定している点が評価できます。

YouTubeやTwitterのコメントを見ていると、
この点を評価しているものが散見され、
私も基本同意見ではあります。

ただ、「鐘嵐珠」といういち個人に対して
スクールアイドル同好会」という集団
対峙してしまう、という構図となることには、
やや穏やかでないモノを感じてしまいます。

集団と個というのは単純なパワーに差があり、
どうしても個が集団に押し潰されることが
起きやすいのが現実ではないかと思うのです。

こうなると、やや同好会側にとって、
不利な状況を生むのかもしれない
……と、
いささかの危惧をも抱いてしまいます。

また、虹ヶ咲スクールアイドル
あくまでも「」であるという設定です。
その設定があるからこそ、「同好会」という
集団にこだわり続けるべきでもないのだろう
私は考えています。

(ここでも少し述べたとおりです)

その意味では、「同好会」という集団として
まとまるよりも、個々人のスクールアイドル観が
強く発揮された
のは、スクスタのシナリオであった
こともまた事実かと思います。

ゆえにどちらが優れている/劣っている
などという次元の話ではありません。

ただ、アニガサキ
嵐珠に分断されない同好会」という世界線を
採用したことが今後のストーリーにおいて
どのような意味を持つのか、注目ですね。

3. 嵐珠の人物像としての「幼」

嵐珠によって同好会内が分断されるというセカイ
アニガサキは選びませんでした。

とはいえ、スクスタ4thライブを経た我々は、
嵐珠ミアが仲間になることは既定路線

もちろん、アニガサキスクスタでは
異なるシナリオを歩んでいます。

とはいえ、2期1話を観ただけでも、
あ、嵐珠は嵐珠なんだなあ」という
確信を持つことができました。

先ほどの嵐珠のセリフを以下に再掲します。

わたしは、誰よりもみんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい。アイドルがファンに夢を与えるのは、素晴らしいことよ。でも、与えるだけでいい。誰かに支えられなきゃパフォーマンスもできないアイドルなんて、情けないわ。スクールアイドルフェスティバルには、鐘嵐珠個人として申し込んでおく。この同好会では、わたしの夢は叶いそうにない。だから、ひとりでやってみせる。

(2期1話の嵐珠のセリフより)

注目したいのは、太字の箇所です。
アニガサキ嵐珠スクールアイドル観の
根幹をなす部分
でもあるでしょう。

正直、私はこの発言の真意が掴めません。
言葉を換えれば、嵐珠は本気でこのような
ことを言っているのでしょうか?

なぜそのように考えるか?といえば、
嵐珠の傍らにはミア・テイラーがいるから
に他なりません。

2期1話で披露された嵐珠の楽曲も、
およそミアが制作したものです。

嵐珠「曲、聴いたわ。いいじゃない」
ミア「当然だろ。僕が作ったんだから」

(2期1話における嵐珠・ミアの会話より)

その後、ライブを披露するシーンでも、
ミアが自身のスマホを放送機器に接続する
場面が描かれていました。

これを踏まえて、先の嵐珠のセリフに
戻ってみましょう。

嵐珠はたしかに「誰かに支えられなきゃ
パフォーマンスもできないアイドルなんて、
情けないわ。
」と発言したのです。

でも、そんな嵐珠自身であっても
ミア・テイラーという「誰か」の支えが
あってスクールアイドルをやれている
のです。

嵐珠のセリフは「ファンに」ではなくて、
あくまでも「誰かに」でありました。

確かに、この直前まではファンとアイドルの
関係性について喋っていましたが、
ここではあえて「誰か」としたのでしょう。

嵐珠は、
 ①ミアを無き者として捉えている
 ②ミアの支えに本気で気づいていない

この①・②のいずれかだろうと思うのです。

正直、どちらでも構いません。
ここから浮かび上がってくるのは、
嵐珠の「幼さ」ではないでしょうか。

思い返せば、1月に行われた
R3BIRTHファンミーティングにおいて、
自身のキャラを3つの言葉で紹介する
という企画がありました。

このとき、嵐珠役の法元明菜さんは
幼い」という言葉を選択していました。

この幼さこそが、異なる2つのシナリオにいる
鐘嵐珠」どうしを結節するひとつのポイント
なのだと気づいたのでした。

4. おわりに

シナリオライターすらも震えてしまう
アニガサキ2期

演劇部は役者しかいない部活か?という
 ことを考えれば、前者の答えは出そうだな
 なんて思ったりもしました)

常人である我々は、もっと震えております。
ここから、どのような対決をしていくのか。

そして、「日本へ留学→スクールアイドル」
という同じ流れを歩んでいる嵐珠に対して
シンパシーを感じている様子のエマ・ヴェルデ

2話がもう既に楽しみです!

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