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相対主義の極み乙女、ついにサヴァイヴを知る――にじよん あにめーしょん2 第12話「仲間でライバル」

こんにちは。かみなりひめです。

土日をお奈々さんで費やしましたので、
やっと最終回にたどり着くことができました。

にじよん あにめーしょん2
第12話「仲間でライバル」

同好会のみんなに少しずつスポットを当て、
最後には高咲侑その人が話の中心になりましたね。

過去の「にじよん あにめーしょん2」では
既存のキャラの枠組を描き出しただけの回が
あったことは以前にも記事にしております。

ところが、今話においては、
「高咲侑」というキャラクターのなかに
今までとは違うモノが芽生えてのでした。

それこそ、
「サヴァイヴ主義」的な考え方であり、
スタート当初の虹ヶ咲が持っていたものです。
詳しくは、以下の記事に譲りたいと思います。

そちらでも書いた通りですが、
この「高咲侑」というキャラクターは、
そのセリフ「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!
にあらわれている通りの相対主義者です。

特定のひとりを選ぶための競争から下りてしまい、
ライバル同士によるサヴァイヴを否定します。

もっと踏み込んで言ってしまえば、
初期の虹ヶ咲にあったサヴァイヴの風潮を
減殺させる装置として、高咲侑は導入されたと
いっても過言ではないでしょう。

しかし、そんな高咲侑は、
みんなが切磋琢磨して次のライブに向けて頑張る
同好会メンバーの様子を見たり、イギリスにおいて
スクールアイドルをするアイラちゃんのことを聞き
こう思うようになりました。

なんか、最近変な感じがするんだ。こうやって、みんなが頑張ってる姿が嬉しくて、私も頑張ろうって思うんだけど。でも、それだけじゃなくて。なんかこう、胸の中がムズムズーって、今までと違う感情が増えたっていうか‥‥。

(第12話「仲間でライバル」での高咲侑のセリフ)

ここでいう「ムズムズ」は、果林さんに
「それって、負けたくない!って気持ち
 じゃない?」と数秒後に教えられるわけでした。

(受け売りを話すことが得意な果林さん)

そこからは、同好会メンバーからの
「立場は違えど侑ちゃんもライバルだ」という
承認合戦がスタートしてゆきます。
最終回だもん、全員喋らないとネ――。

そして、最後にミアから送られた言葉は、

”Friendly Rivalry“
仲間だけど、ライバル。侑もその一人ってことさ。

(第12話「仲間でライバル」でのミアのセリフ)
(キメ顔テイラー)

でありました。

英和辞書などを見ますと、
「友好的なライバル関係」などと説明されるのが
この ”friendly rivalry“ でございます。 

これこそまさに、虹ヶ咲がずっと掲げてきた
「仲間だけどライバル」「ライバルだけど仲間」
にほかならないでしょう。

アニガサキの文脈を踏まえるならば、
それを同好会から教えてもらった朝香果林が、
にじよんで高咲侑に教える側に回っているのは
とても胸を打つ話ではありますね。余談でした。

さて、こうしてライバル認定された高咲は、
最後に「私も、みんなに負けないよ!」と宣言し、
この回は、いや、「にじよん あにめーしょん2」は
幕を閉じることになったのでした。

(みんなの前での宣言でした)

さて、今やメディアミックスが当たり前で、
違った媒体どうしをつなぐのは、キャラの同一性
というところだけになってしまいました。

サヴァイヴ系からの脱出を図るために投入した
はずのキャラクターが、サヴァイヴの海へと入る
というなんとも皮肉な終わり方だったわけですが、
これは劇場版にも引き継がれるのでしょうか。

次に紡がれる虹ヶ咲のストーリーを待望しつつ、
ここまでの「にじよん あにめーしょん2」記事を
終えたいと思います。ありがとうございました!


さ、恒例の過言記事案内です。

それぞれよろしくです!)

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