見出し画像

GIGAスクール構想の理想形・虹ヶ咲学園

こんにちは。かみなりひめです。

あれやこれやと多忙に多忙を極めた夏。
やっと一段落してきた今日この頃。
最近は「疲れたなぁ」と特に感じます。

ふと思い返すと、
数ヶ月前の私の元気の源は、間違いなく
アニガサキ2期であったのでした。

ならば、今からアニガサキを見返せば、
少しはワタクシの元気も戻ってくるのでは?

思い立ったが吉日、
さっそくBlu-rayを探し、再生ボタンをポチリ。
……したのですが。
仕事に取り憑かれた私の脳は、瞬く間に
癒やしとは別の方向に舵を切るのでした。

「虹ヶ咲学園って、ICT環境が整ってるな……。」

1. GIGAスクール構想とは

突然ですが、タイトルに鎮座しておる
GIGAスクール構想」という耳慣れない言葉、
ご存知ない方が多いのではと思います。

文部科学省の資料によると、
1人1台端末
高速大容量通信ネットワーク
この①と②を一体的に学校に整備することで、
全ての子どもたちにとって最適化されており、
かつ資質・能力の育成がいっそう可能な環境を
作ろう、という構想のことを指します。

このような構想が持ち上がった背景には、
■学校におけるICT環境の脆弱さ
■ICT環境の地域間格差の顕著さ
■OECD諸国と比較したときの、
 学習時におけるICT利用率の低さ
などの要因があります。

この「GIGAスクール構想」を推進することで、
従来の学校での教育実践ICT活用を組み合わせ、
学習活動の充実が図れるのだそうです。

さて、この定義付けに従うと、
各学校が整備していかなくてはならないのは、
①1人1台端末
②高速大容量の通信ネットワーク

の2点ということになりますね。

ここからは、
①と②とが、虹ヶ咲学園において
 どれほど整備されているか?

という点について見ていきます。

2. 1人1台端末の整備

まず、アニガサキ1期1話から観直したワタクシ。
それだけでも結論を下すには十分でした。

虹ヶ咲における1人1台端末環境の整備は、
かなり進んでいるだろうとうかがえました。
その当該のシーンを見てみましょう。

(授業に集中しなさい高咲さん)

優木せつ菜ちゃんのライブに浮かされて、
授業に身が入らない高咲侑ちゃん。
……しかしそこが重要なのではありません。

教室内の生徒同じICT端末を広げて、
授業を受けている様子が見て取れますね。

そして、授業中のこのような光景は
何も普通科だけに限られたことではありません

ちょいと飛びましてアニガサキ2期3話
とあるシーンを見ていただきましょう。

(先生の手元はただの楽譜?)

すでにちゃんは音楽科に転科した後ですが、
ここでも教室内でちゃんやクラスメイトの机上に
同一のICT端末がある場面が描かれています。

このICT端末をよく見てみますと、
タブレットキーボードが附属しているような
端末であることが分かります。

このようなタブレット&ノートPC端末は、
高校などの学校指定端末にされることがあります。

たとえば、東京都教育委員会は現在、
TOKYOスマート・スクール・プロジェクト
という施策を進めています。

これにより、都立高校などへ進学する生徒は、
iPad」「Surface Go 3」「Surface Laptop Go
のうち、進学する学校が指定するICT端末の購入が
必要となりました(令和4年度〜)。

その選択肢の一つにある「Surface Go 3」と、
ちゃんたちが使用しているICT端末とを比べると、
その形状や特徴が類似していることが分かります。

また、画面に映っているクラスメイト全員
同一のICT端末を使用している点からも、
虹ヶ咲学園では「1人1台端末」の整備が
行き届いていることが推測されます。

他学科の状況はうかがうべくもありませんが、
情報処理学科において何かしらのICT端末
携帯することが求められる可能性は高いでしょう。

また、ライフデザイン学科国際交流学科
在籍している生徒たちが、校内のICT環境に対して
特に驚きもせず受け入れている状況を踏まえると、
ICT端末の整備状況は校内で均一なのでしょう

(このデジタル掲示板もその一例でしょう)

3. 高速大容量の通信ネットワーク整備

では、
GIGAスクール構想」のもう一つの柱たる
高速大容量の通信ネットワーク」については
どうなっているのでしょうか?

まずは、
学習系ネットワークにおける通信環境最適化ガイドブック」なる文部科学省の資料を確認です。

こちらによると、
ストリーミング通信による動画視聴には
0.7~20Mbps程度の通信速度が必要だそうです。

(みんなを応えんしたい朝香果林さん)

上のシーンに見られるように、生徒たちが
一斉に動画を視聴しても通信速度が落ちない
ような通信帯域はどのくらいなのでしょう?

先の資料をもう少し眺めてみると、
1学校あたりの通信帯域については、
1クラスあたり通信帯域×クラス数×学校利用率」
で算出でき、1クラスあたりの通信帯域も同じく
1台あたりの通信帯域×端末数×クラス利用率」
で求めることが可能であると書かれています。

これを踏まえて、虹ヶ咲学園における
ストリーミング通信による動画視聴を想定した
学校あたり通信帯域最大値を求めてみます。

スクスタ14章における栞子果林の会話から、
高等部1学年約1000人在籍しているようです。

(まだキツかったころの三船である)
(計算できてえらい!!!!!)

ここで、高校における1クラスの人数は、
文部科学省高等学校設置基準」によって、
1クラス40人標準であると定められています。

第三章 編制(授業を受ける生徒数)
第七条 同時に授業を受ける一学級の生徒数は、四十人以下とする。ただし、特別の事情があり、かつ、教育上支障がない場合は、この限りでない。

平成十六年文部科学省令第二十号「高等学校設置基準」

この基準にしたがえば、
虹ヶ咲学園1学年約1000人であるから、
1000÷40=25クラスあることが想定できますね。

ここまでの内容を踏まえて、
虹ヶ咲学園学校あたり通信帯域(最大値)
算出してみましょう。

ストリーミングによる動画視聴の際に求められる
通信速度の最大値は20Mbpsでした。
1クラス40人クラス利用率100%とすると、
この場合のクラスあたり通信帯域最大値
20Mbps×40台×1.00=800Mbps となります。

さらに、学校使用率100%としたとき、
3学年75クラスにおける通信帯域の最大値は
800Mbps×75クラス×1.00=60,000Mbps
60Gbps であると分かります。

つまり、1学年あたりの通信帯域最大値
20Gbpsであるということになるわけです。

ここで、この20Gbpsという数値ですが、
次世代通信規格「5G」における通信速度は、
およそ20Gbps理想値であると言われています。

そのように考えると、
虹ヶ咲学園5Gを余裕で上回るような高速回線
学内に整備できていると言えるでしょう。

また、璃奈ちゃんのプロフィールにもあるように、
虹ヶ咲学園には中等部も存在しています。

中等部の全クラス数ははっきりしていませんが、
高等部と同様の通信帯域であるとすれば、
先述の60Gbpsという数字は優に超えるでしょう。

つまり、まだ現代でなしえていないような
超高速ネットワークを学内に備えているのが、
この虹ヶ咲学園なのでした。

4. おわりに

こんな記事を書こうとしたのは、
本日、職場のネットワーク環境が
そんなに良くなかったからでもあります。

タブレット&ノートPC端末を支給してくれて、
かつ超高速回線がある職場……いいなあ。

このように見てくると、虹ヶ咲学園
GIGAスクール構想」における理想のカタチ
なんだろうなあと思います。

と、まあ
ここまで、情報系にそんなに強くない
ワタクシがお送りいたしました。
内容に誤りなどあればご指摘ください……!

(久々にSBLで最優秀賞をとった謎の報告を添えて)

いいなと思ったら応援しよう!