これからもりなりーと会話してあげてくれ、ニジガクよ。
こんにちは。かみなりひめです。
推しじゃない回なのに泣きました。
アニメ
ラブライブ!
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
(通称:アニガサキ)
第6話「笑顔のカタチ(⸝⸝>▿<⸝⸝)」
(見ていない方はこちらからどうぞ)
ここまで、各メンバーの葛藤に
焦点化して話を進めてきたアニガサキ。
りなりーについては、
どのような葛藤があるのか
想像しやすいですね。
話としてはまぁまぁ予想通りですが、
アニガサキとスクスタの相違に
気づかされることがありました。
りなりーにとってニジガクとは、
自身をトラウマから解き放ってくれる
唯一無二の存在なのでした。
1. 思いを伝えること
第6話のOP後のAパートは、
聞き慣れた台詞からスタートです。
璃奈「思いを伝えることって難しい」
これはもちろん、
この曲からの一節です。
スクスタにおいては、
璃奈ちゃんボードを装着するに
いたった理由が語られています。
それが、
仕事に多忙な両親を
困らせることがないように、
一人でいることを耐えるうちに
表情が出なくなってしまった、
というモノ。
しかし、
アニガサキではどうでしょう?
璃奈「私、小さいころから表情出すの苦手で友達いなかったから、一人でできる遊びばっかりしてたんだ。」
璃奈「昔から、楽しいのに怒ってるって思われちゃったり、仲良くしたいのに誰とも仲良くなれなかった。今もクラスに友達はいないよ。全部、私のせいなんだ。もちろん、それじゃダメだと思って高校で変わろうとしたけど、最初はやっぱりダメで。」
アニガサキでは、
スクスタほどハッキリとした理由は
述べられていないのです。
これは、どういうことでしょう?
もちろん、スクスタとアニガサキが
異なる時空であるのは理由の一つです。
ただ、私はこう思うのです。
「語らない」のではなく
「語れない」のではないか?と。
2. 抑圧された記憶
先ほどのりなりーの発言において
注目すべきは「昔から」という点。
スクスタでは、
「昔はちゃんとお話しできた」と
述べていますから、
これが大きな相違点になります。
表情を作れなくなるまでの経緯を
話せているのがスクスタ時空。
表情を作れなくなった経緯について
話すことができないのがアニガサキ。
これはつまり、
表情を作れなくなった経験が
彼女の中で思い出せないモノとして
無意識下に抑圧されてしまった、
ということではないでしょうか?
りなりーの中で、対人関係についての
トラウマがあるということです。
ここで注意しておきたいのは、
この「トラウマ」という単語。
精神分析学の世界では、
天災や犯罪などの身体に危険の及ぶ経験が
無意識の下に抑圧されることによって、
明確に思い出せないものの身体や精神に影響を
及ぼしている状態を指します。
日常生活でも使いがちな単語ですが、
「私って●●がトラウマなんだよねー」みたいに
言葉にできてしまうようなものは、
厳密には「トラウマ」ではないのです。
「小さいころから」ずっと、
ハッキリした理由を述べられずに
「表情が出ない」ことに悩み、
失敗体験を重ねたりなりー。
璃奈「みんなは”こんなことで?”って思うかもしれないけど、どうしても気になっちゃうんだ。自分の表情が。ずっとそれで失敗し続けてきたから。ああダメだ、誤解されるかもって思ったら、胸が痛くて、キューって。」
想像するに、りなりーには
幼少期、何かしらの対人関係に関する
トラウマを経験したのだと思います。
防衛機制として、それが脳内で
言葉にできる「意識」の領域から
言葉にできない「無意識」の領域へと
抑圧されてしまったのです。
それが、ニジガクのメンバーと向き合い、
段ボールにこもると喋れたことに気づき、
璃奈ちゃんボードが誕生したのでした。
思えば、精神分析の祖・フロイトに
大きな示唆を与えた「症例アンナ」では、
トラウマによって水が飲めなかったアンナを
症状から救ったのは、主治医のブロイラーが
彼女の話を傾聴し続けたことでした。
楠木ともりるが
こう述べる通りです。
りなりーを、過去の呪縛から解き放つには
ニジガクメンバーの温かさが不可欠なのです。
3. おわりに
声優ネタを突っ込むことに
余念が全くないニジガク製作陣。
実際にビビっていたのは、
大西亜玖璃さんと鬼頭明里さんでした。
(お台場でビビる鬼頭明里さんといえば、
某ブレ●ド・Sの特典映像でも、お台場の
某お化け屋敷で恐怖に絶叫する回がありまして)
さて、来週の彼方さん回では
どんな葛藤が待っているのでしょうか。
(たぶん遥ちゃん絡みだけど)