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オロモウツに住みたい


オロモウツという町を知っていますか。

チェコにある、私が大好きな町です。


2024年6月に東欧を3週間ほど旅行し、
オロモウツには2日間滞在しました。

たったその2日で、
なんだこの心地良さは、!?
ここに住みたい。というかもう住んでるみたいな居心地だ、
と直感的に思ったのです。

こんな感情を抱いたのは初めてのことでした。

旅行が終わってからも
あの感情は何だったのだろう、
もう一度行って確かめたい、
そのためにはもう少し長く過ごしてみたい、と
オロモウツへの気持ちは大きくなり続けるばかりでした。

私は現在トルコに留学中で、
なんとトルコでは夏休みが3ヶ月ほどあり、
その後半で、
イタリア、スペイン、アイスランドを旅行する予定を立てていたので、

行くなら今しかない!行けるうちに行こう!!

と思い、出発日を早めて、
かなり短いスパンでの再訪を決めました。
(日本にいたら絶対できない贅沢な決断、!)


今度は5泊6日と十分にゆったりな日程で滞在しました。


では、オロモウツの魅力を紹介と言いますか、
何に私はそんなに惹かれているのか解剖していきたいと思います。

ここまで読まれて、
オロモウツなんて知らないよ!どこだよ!って方、はい、すみません、
読んでくださってありがとうございます。

基本情報としましては、
オロモウツはチェコ東部のモラヴィア地方に位置し、
人口はおよそ10万人、国内で5番目の都市です。

かつてはモラヴィアの首都とされ、
バロック様式の要塞都市として発展しました。

また、この地方のローマ・カトリック教会の
中心地としての役割も果たしてきました。

文化財が多いことでも知られ、記念物保護指定都市に定められているそうです。


ざっくりとした基本情報はこのくらいにして、
ここからは、
私のオロモウツの好きなところをつらつらと
(なるだけ簡潔に) 語っていこうと思います。


1)町と自然のバランスが理想的

どうしてこれほどにもオロモウツに惹かれたのだろうと考えた時に、真っ先に思い浮かぶのがこのことです。

何をもって理想的とするかは人それぞれだと思いますが、

都会より田舎派、でも田舎すぎるのはちょっと、な私には丁度良かったのだと思います。

オロモウツの人々は、
自然から癒しやエネルギーを受け取って、
その分、時間をかけて大切にしていく。
そんな循環が日常の中に溶け込んでいるようで、
人々の生活と自然との距離が近いなと感じました。

だから私も彼らのように、
公園を朝や夕暮れに散歩して、たまに走って、

時にベンチに腰を下ろして、パンを食べたり、
本を読んだり、ぼーっとしたり、
通りすぎる人を眺めたり、

そんな風に時間を過ごしていると、さらにこの町で暮らしたいと思うようになりました。

淡い色合いの家たちが川に写りこんでる
お気に入りのペトラ・ベズルチェ公園
緑で覆われた要塞跡

2)コンパクトでほどよい賑わい

オロモウツの中心地は
歩いてまわれるほどコンパクトです。

人口もそこまで多くないため、車通りも少なく、基本的にゆったり落ち着いた空気が流れています。

ただ、市庁舎のある広場や駅前に行くと、
若者から子連れ、おばあちゃんおじいちゃんと
あらゆる世代の人が歩いて買い物をしていたり、
テラスでお喋りを楽しんでいたり、と
ほどよい活気を感じることができます。

都市でも街でもなく、町という字が似合うところだなと思っています。


また、歩いているとアジア料理屋さんやケバブ屋さんもすぐ見つけられるので安心です。

(今住んでいるトルコの田舎には日本食も中華もありません、、泣)

それに、すぐそばには、ショッピングモールも大型スーパーマーケットもあり、生活するには十分すぎます。

なんといっても、
オロモウツにはトラムが走っているのです!

ええ、私は無類のトラム好きです、!

ああ、写真の中に入りたい、、

トラムのおかげで、少し離れたところへもアクセス可能です。

ここで1つ小話を。
  私が乗った時の運転手のおばちゃんは、
 スピーカーで通話をしながら笑っていて、
 それが良いとか悪いとかはおいといて、
 ただ、その肩の力が抜けた働き方を見て、
 ああ私もそんな風に働きたいと思いました。

3)古本屋・古着屋がそこらかしこに

オロモウツを歩いていると、
いくつもセカンドハンドのお店を見かけることができます。

本や古着だけでなく、雑貨や中古の家具などを扱う店もあります。

そういった店での出会いに惹かれがちな私には、立ち寄る以外の選択肢がありません。

そして、物を大切にする文化なのかなと思うと、より一層チェコが好きになりました。

大好きなMercatino

4)私のお気に入りの宿

私は2回とも同じ宿にお世話になりました。

宿泊費を節約するため、
ヨーロッパでは基本ホステルに泊まっています。
ご想像通り、狭い部屋に2段ベットが3つ、4つ並んだようなところです。
(清潔で良いところもあれば、耐え難いところもあり、かなり経験値が上がったなと思います。)

ただ、オロモウツのホステルは素敵すぎました!!!!

言葉で伝えるよりも、写真を見ていただけたら!

他に見ない作りにうきうき
ドーム型の廊下に日光が差し込んでて良い
お手洗いとシャワー室
窓から覗いた建物の内側

過ごしやすさは勿論のこと、
併設されているカフェやレストランもお洒落だったので、ぜひオススメしたいです。

ホステルはちょっと、、って方にも、
一人部屋やファミリー向けの部屋もあるそうなので、良かったら見てみてください。

5)全方向からかっこいい市庁舎 

オロモウツの町の中心にある市庁舎は、
1378年にゴシック様式で建てられ、
後にルネサンス様式に改装されたそうです。

再建と修復が何度も繰り返され、
今でも素晴らしい姿で保たれています。

惚れ惚れしちゃう美しさ
からくり時計付き
夕暮れ時の市庁舎
小さな野外コンサートが開かれてた

ちなみに、
この市庁舎のすぐそばにあり、
世界遺産にも登録されている聖三位一体柱は、
工事中で見れませんでした。
おかげでまた行く口実ができました(^_^)

6)ヴァーツラフもモジツも良い

オロモウツの小さな町の中には、
立派な建築物がいくつもあるのです。

聖ヴァーツラフ大聖堂
モジツ教会
螺旋階段がこれまたしんどい
間近で鐘が見られる
360度見渡せる展望台
左奥に見えるのがヴァーツラフ

7)ビールは勿論、チーズも

チェコといえばビールを思い浮かべる方も多いと思いますが、
実際プラハでもブルノでも昼から飲んでる人達をよく見かけました。

これはブルノで食べた牛肉タルタルとビール(至福)

オロモウツの名物としてトゥバルーシュキというチーズがあります。
独特な臭いのあるチーズだと知られています。

実は、旅程を考えている当初は、
チェコはプラハのみを訪れる予定でした。

しかし、何かのブログか記事で、
このチーズの存在を知り、癖の強いチーズが好きな私は食べてみたいと思い、

それに、ウィーンからチェコへ陸路で移動する予定だったので、
プラハに行くより近いし、せっかくなら寄ってみようと思い、
オロモウツに行くことにしたのです。

もしこのチーズのことを知らなかったら、
オロモウツに行くことなんて一生なかっただろうなと思うと、
あの時の自分にありがとうだし、
その記事を書いてくださった方にも感謝しかないです、。

話を戻しまして、
トゥバルーシュキは、聞いていた通り、
うわ!と声が出るほどかなり臭いは強烈で、
しかし、口に入れてみると、
案外味は臭いほどきつくなく、でも、こりゃあビールが進むなというような印象でした。

トゥバルーシュキのスティックビスケットが美味しかったです。

様々な大きさや状態で売られるチーズ

8)足を伸ばしてシュテルンベルクとリトヴェルへ

駅前からバスに乗って、プチ冒険もできます!

いざ、トトロの森へ

まずはリトヴェルへ。
オロモウツをさらにきゅっとしたような町で、
市庁舎の鐘が全体に鳴り響いていました。

池を囲むような緑の木陰で、人も犬も鳥も、
静かにまったりしていました。

座っていたら横を通り過ぎて行った(平和〜!

もう一度バスに乗って、シュテルンベルクへ。

シュテルンベルクは、
いろいろな会社の施設や工場、大きなスーパーなどがあり、狭い道を車が忙しなく行き交うような印象でした。

ただ、シュテルンベルク城は優美で、
アウグスティヌス修道院は写真で見るより大迫力でした。

シュテルンベルク城
アウグスティヌス修道院

ちなみに、オロモウツへの交通面について言うと、プラハから鉄道で2時間、
1番安い席だと1500円〜2000円でいけます。

安い席でも新幹線と同じかそれ以上に席のゆとりがあり、wifiも高速、無料の水のサービスもあったので驚きました。

他の車両に行ってみると、
さらにリラックスできそうな座席や、
扉で仕切られた個室もあるようだったので、
快適な移動ができると思います。


終わりに

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

こんな町もあるんだなと知ってもらえるだけで嬉しいです。

もしチェコに行かれる機会がありましたら、
プラハだけでなく、
オロモウツにも行ってみてください〜!

私はかなり本気でオロモウツに住むには、
と考えて夜しか眠れません。

オロモウツをオモロウツと間違えちゃうのは秘密で



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