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本を読むことより

本がたくさんある空間が好きです。

旅先の図書館や古本屋さんにふらっと立ち寄るのに最近ハマってる。
たとえ言葉が分からなくても、自分好みの本を発掘するのは楽しいし、
居心地が良いと長時間居座っちゃうこともある。

広々として綺麗に整えられたところもいいけど、
本がぎちぎちに詰められ、積み重ねられてるところに惹かれる。

しんとした空間に、あの紙の匂いが充満しているだけで落ち着く。

ブダペストでは、古本屋通りを見つけて心躍らせながら5、6軒梯子したし、

ビルバオの古本屋さんは薄暗く狭い空間にこれでもかと本が積まれてた。

オロモウツには、必ずまた行くと思うくらいお気に入りの古本屋さん古道具屋さんがある。

アークレイリの図書館は窓から見える雪山が壮大で何時間でもいられた。

こうやって旅先で出会って、
今私の部屋にある本たちは、
旅をより鮮明に思い出させてくれる。


でも私は部屋ではあまり本を読まない。

本を読むのは、長距離バスや電車の中がほとんどだ。
一冊選んで家から持っていくこともあるし、
旅の始めに買って読み進めていくこともある。

(ジャケ買いしたチェコ語やアイスランド語の本は翻訳機(電波)がないと読めないから、移動中は大抵日本語もしくは英語の本になる。)

移動中に本を読んでいて目線を上げると、
見知らぬ街並みや、自然豊かな風景が広がっているのが見え、その新鮮さに魅了される。

そして視線を落とすと、また本の世界に戻っていける。

アイスランドにて、バスの車窓から

それに、
緑がいっぱいの公園の木陰で読むのもいいね。

すぐに積読しちゃうけど、いつか読むからさ。
秋も近付いてきてるようだし。


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