アイドルプリキュアのトンチキ展開について思ったこと
プリキュアの新作第一話で、異世界から巨大な桃に乗ってやって来た妖精が「くりきゅうた」という四股名のお相撲さんをプリキュアと勘違いして、乗ってきた桃に詰め込んで異世界に連れ帰る、という傍から見るとかなりクレイジーな展開をやっていた。
終始コメディ調で個人的には大笑いしつつも、ちょっと悪ふざけが過ぎるんじゃないかなという気もした。しかし落ち着いて考えてみると、そもそもあの世界では妖精すら「プリキュア」とは何か全く知らず誰がプリキュアであっておかしくない設定な訳で、展開そのものは合理的と言えることに気が付いた。
今回のネタは、知識のない劇中のキャラが真剣・大真面目にやってる行為が、知識のある視聴者側からはトンチキに見えるというタイプのギャグであり、同様の例でパッと思いつくのは「志村ー!後ろ後ろー!」ネタで、あれは子供に大受けしていたことを考えると、これも制作の悪ふざけとかじゃなくて実は子供向けとしてキチンと計算してやってる…?という気がしないでもない気がしてきているような気もするが、そうでもない気もしたりしなかったりもする。スタッフリストは確認していないのだが、そっち系に長じた人が参加してたりするだろうか?なんにせよ今後の展開に注目したい。
注目といえば、個人的に注目しているのは、2話で妖精が主人公を桃に拉致して異世界に行くかどうかという点。これは1話での行為(「プリキュア」を拉致って異世界に帰る)と整合をとるかどうか?、とも言える。視聴者(と主人公)への世界観の説明としては定番な展開でもあると思うが、さてどうなるだろうか。
…余談だが、「アイドルプリキュアのキュアアイドル」というド直球なネーミングは、「プリンセスプリキュアのキュアプリンセス」を彷彿とさせる。あちらはタイトルからフワフワ可愛い話になるのかと思ってたら結構シリアス寄りで驚いたので、同じド直球タイプの今作が一体どういう方向に向かうのか、楽しみではある。