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「ありがとう」がもらえる仕事。

何度も読んでいる西村佳哲さんの「自分をいかして生きる」という本にこんな一節があります。

手がけた仕事に対して「面白い」や「興味深い」ではなく、「ありがとう」という言葉が返ってくるとき、そこに込められているものを大切にしたい。これは人の在り方に向けて戻されている言葉だ。「有り難い」「そのようにはありにくい」「あまりないことだ」という感嘆をふくむフィードバック。(「自分をいかして生きる」より)

担当編集として、半年ちょっとの企画・準備期間→半年間のWEB連載書籍化→イベントを行うためのクラウドファンディングを経て、3週連続4回行ったイベントが先週終わりました。

3週連続4回イベントをやるというのはさすがに大変で、まだお祭りのつかれと楽しかった余韻に浸っているくらいなのだけど、やっぱり読者の方と直接会えること、感想をきけることや読者の方同士が楽しそうに話しているのをみているととても楽しくて幸せで。

イベントに来てくださってこちらが「ありがとう」なのに、参加いただいた方からのアンケート、メッセージ、メール、ツイッター、なんと体調不良などでキャンセルされた方からも!

「イベントをしてくれてありがとう」「クラウドファンディングをしてくれてありがとう」「書籍化してくれてありがとう」とたくさんの「ありがとう」をもらって。

こんなにたくさんの「ありがとう」をもらった仕事は初めてで、読者の方から「ありがとう」をもらうたびにわたしはこの一節を思い出していました。

今までは、特に人事にいたこともあっていろいろな課題やニーズやリクエストに対してこれがよいと思う、を形にすることを目指していたことが多くて。

だからこそ、「自分がやりたいこと」を詰め込んで、やりたいことを実現するために交渉したりお願いしたり。こんなにわがままに仕事をしたのは初めてだったし、自分がやりたいと言って仕事をすることはすごくこわいことだった。

だけどやってみて、やっぱりこれからも「ありがとう」がもらえる仕事をこれからもしていきたい、そう思う今日この頃です。

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みたむらさやか
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