人と人がなめらかにつながっていくということ。
5月30日から始めた、初めてのクラウドファンディングプロジェクトがあと15時間くらいで終了する。
ネクストゴールを達成できるのか、終わった時にどんな気持ちになるのか、まだうまく想像できないでいるのだけど、なんとなく終わってしまったら今の気持ちは上書きされるような気がして、今の気持ちを残しておきたいと思った。
パトロンが増えていく感謝、達成できなかったらどうしようという不安。
この1ヶ月、私の気持ちはジェットコースターみたいに乱高下していた。
正直そこそこにたいへんだったし、昨日はひとり反省会をしたくらいもっとこうしたらよかったという学びがある。(それはこのプロジェクトが終わったらまたシェアできたらいいな)
そんな毎日の中でわたしが得たことはなんだったんだろう。
それは「なめらかにつながる」ということを体感できたことじゃないかと、とりあえず今の時点では思っている。
CAMPFIREの家入さんの著者「なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。」、佐渡島さんの「WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~ 」などに、「なめらか」という言葉がでてくる。
それを読んでわたしは、なるほどなめらかね、と思っていた。そういう世界があることは知識として知っていたのだけど、知っていただけだった。
だけどクラウドファンディングを通して、こういうことがなめらかということかもしれないと思える出来事をいくつか体験することができた。
・クラウドファンディングを始める前に読んで参考になって勇気をもらったnoteにサポートをしたら、成功してほしい!と応援してもらいアドバイスをもらえて、とても心強かった。
・今まで連載を読んでくれていた読者の方たちからメッセージをもらえた。Twitterで読者の方とやりとりをして直接ありがとうを伝えあえた。作品を届けたい人が具体的に浮かぶようになった。
・クラウドファンディングという参加できる形をとってくれてありがとうというメッセージをもらった時はびっくりした。作り手と受け手という関係性をフラットにすることで読者は評価者でなく仲間になる。
・ズボラなわたしには毎年年賀状やfacebookの誕生日メッセージのやりとりだけになってしまっている友人も多いのだけど、今回のプロジェクトを通して久しぶりに連絡をくれて再会したりメッセージのやりとりをした人が何人もいた。
・SNS上など、わたしが一方的に知っていた人たちと、今回のプロジェクトをきっかけにお会いしてお話することもあった。
・そしてもちろん、200人近いパトロンの方から100万円をこえる支援をいただけた。それは今もまだちょっと信じられないくらいの数字だ。
それですこしまとめてみるとわたしがこのプロジェクトを通して感じた「なめらか」は3つ。
・人と人がつながること
このプロジェクトを通して新しいつながりがたくさん生まれたし、つながり直した。同じ想いをもつ人との出会いは大きなパワーになる。
・お金が流れること
お金は払う↔️もらう、という1対1の双方向のものだと思っていたのだけど、「流れてる」「手渡ししていくもの」なのかもしれないと思うようになった。
・応援することで世界をつくる
お金が流れるようになった時に、すべてを自分が取り組む必要はないのかもしれない。自分がほしい世界の方向性に取り組む人を応援することは、ほしい世界をつくることになる。そんな風にそれぞれが取り組むことで世界はもっとよくなっていくのかもしれない。
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なめらかにつながる。
その核にあるのは「想い」なのだと思う。
つながるための旗印があるからこそ、そこに人が集まり、つながりがうまれる。
だから、なにかを好きだということ。なにかを実現したいということ。
そういう想いをまずは発信していく。一歩踏み出してみる。
それがきっと「なめらか」をつくっていくのだと思う。