言われて初めてわかること。-理想と現状のギャップ-
「ねぇ、派遣さん。次は奥の部屋行ってきて。」
...派遣さん。
そう呼ばれる虚しさにも慣れてきた今日この頃。
今日の日雇い先は料亭感のあるお寿司屋さん。
正直、日雇いバイトに対するモチベーションは高くない。
初めまして。そしてもう会うことはないでしょう。
そんなことを思いながら働いているとお客さんの1人から声をかけられた。
経営者を名乗るそのお客様は動きが新人な僕を見ると、こうアドバイスした。
「きみ新人さん?(中略)もっと学んで、実践していかなきゃダメだよ。」
それを聞いた僕が思ったことが3つ。
①あれ、これクレームだな。汗
②経営者はこうもお節介な人種なのだろうか。
③学んで実践。まぁそうだよね。わかってるつもり。
「確かにそうですよね、ご指摘ありがとうございます!」
そう言って、アドバイスを流した。
すると経営者の奥様らしき人が一言。
「あら、新しい人なのね、これからもよろしく。」
その言葉は少し、刺さった。
”これからも”
これはお店とお客さんの間で培ってきた関係性があってこそ生まれる言葉。
何気ない一言だったけど、きっとこの家族にとってこのお店の存在は特別なんだ。
今日もきっと何か特別な日だったのかもしれない。
そんな事は感じ取れた。
お皿を下げ、洗い場に戻ってふと思う。
僕が今日だけと割り切った1日は誰かにとっての特別な1日だった。
確かに僕の日雇いに関しての意識は経営者の言う学びの姿勢から離れていたように思う。
”少し目を開いて、周りを見渡せば、得られる学びはいくらでもある”
最近いろんなことを考えていくうちになんとなく感じてきていたことが、外から指摘された。
それって理解したつもりでいても、僕自身の行動に表れてないことを意味するんじゃないだろうか。
僕はnoteにもよく、自分はこうでありたい的なことを書く。
自分なりに理想に向き合ってるつもりだし、完全にできていないわけでもないと思う。
でも今日みたいな日は理想より目先の楽さを優先しているかもしれない。
つまりはムラだらけなんだ。
志を持って生きる人って、その志を常に意識していける人か、
志が日常になって意識しなくても自然に体現できてる人だと思う。
どうせなら僕は体現できる人でありたい。
なら全てのことに意識を集中しろ!学べ学べ!
目指す方向性は極端に言うと、そう言うことなんだと思う。
ただ今の僕にそれは大すぎるハードル。
今そんなにストイックになれる気はしない。
でも気付いたなら、変わりたいと思ったなら、その感情は大切にしたい。
一気にジャンプアップは出来なくても0.5の歩みに0.5の歩みを重ねれば、それは1になる。
小さなステップでも、亀の歩みでも、向いてる方向が正しければいつか理想にたどり着くと思ってる。
いくら立派な理想を掲げても、それがただの言葉で終わるのか、体現できる人でいるのか。
積み重ねた行動がその結果を表してくれると思う。
きっと今、分岐点だ。
僕の好きな言葉がある。
”大概の問題は、コーヒー1杯飲んでいる間に心の中で解決するものだ。
あとはそれを実行できるかどうかだ。”
きっと自分の中に答えはある。
今は理想へ一歩、小さくカタチにしよう。
ライ
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