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仁川(韓国)日記⑥ 韓国でも「おしん」が人気?

 私が住む仁川(韓国)でも、IPTVのチャンネルW(SKでは139番)で、あの伝説の朝ドラ「おしん」が放送されるようになりました。
多分、私もこのドラマはリアルタイムで観た記憶もない?ようなので、なんか、世界的にこのドラマが輸出されて人気だという話は耳にしたことはあったものの、ついに韓国でも放送されることになったのか…と思うと思わずちょっと気になってしまいました。

15歳以上視聴可能となっているのだが、どういう基準なのか…©CH W

 実際に放送が始まったのは、8月24日からのようでしたが、私も予告なども身ながら、偶然、見れる時に見るようなペースで見始めたのですが、最初の方は、かなり貧しく厳しい小作生活の中、7歳になったばかりのおしんも奉公に出される(というか、ほとんど米俵一つと交換のような条件で人身売買に近い感じも…^^:),キチンと観てはいなかったのですがというような内容には、ちょっと見るのがつらくなることも多くて, あまりきちんと観てはいなかったのですが…奉公先から逃げ出した?おしんが中村正敏さん扮する脱走兵のお兄さんと親しくなる辺りから、ちょっと気になって また見始めた感じですかね…

おしんの実家のお母さんは泉ピン子さんで、亡くなってしまったお父さんは伊東四朗さん
という豪華キャスト?©CH W

 子役で一躍有名になった 小林綾子さんの名演技も見ものでしたが、私が続けてみるようになったのは、これまたこの作品が出世作と言えそうな田中裕子さんの若いおしんになってから?のような気がします。奉公先で 渡瀬恒彦さん扮する農民運動の指導者と出会い 恋が芽生えながらも 奉公先のお嬢様の横恋慕の裏切りで その男性とは 再会もできずに 波乱万丈な人生に 振り回されながらも、お姉さんの遺言の「父ちゃんの言うとおりにしたら 今度は遊郭に売られてしまうから、私の代わりに髪結いになって…」という言葉を胸に 母親の協助で、こっそりと汽車で東京に向かったのでした。

 その後も下働きの苦労を重ねながらも、師匠からも認められて 洋髪結いとして独立して、カフェの女給の出髪(出張サービス?)にも出たりしながら、実家の家の新築のために、働きまくりついには過労で倒れることに…
そんな時にも必死に看病してさせてくれた 田野倉商会の若旦那の 猛烈なアタックにいつの間にか心惹かれて まるで駆け落ち同然の 二人だけの結婚式を神社であげたものの、当然、若旦那の佐賀の実家は 地主階級なので 猛反対されたりと、一難去っては また一難の人生なのです。
 それでも、押しかけ女房のように田野倉商会で暮らし始めた おしんは 必死の覚悟で、髪結いとして働きつつも 若旦那を子供の時から面倒見てきたという じいに認められるように 家事も仕事も一生懸命に取り組みつつ、奉公先で仕込んでもらった 茶道の腕前までも披露して 認められる機会も訪れたりもして、いつのまにか じいの計らいで 若奥様として推薦されるまでとなったのでした。
 ああ やっと これで おしんにも幸せな新婚生活が 送れるはず!と思いきや、今度は その若旦那が 詐欺にあったりで 倒産の危機に!?
まあ、とにかく時代的な背景を よく理解してみると 確かに 家父長制の時代だから 若旦那は おしんを よく女のくせにでしゃばるなとか怒鳴りつけたりもして、それでも結局は、おしんが 夜店で在庫の羅紗生地を売りさばいてくれたおかげで、子供服の仕立てをはじめることができたりとか、とにかく夫を立てながらも、知恵をつかって かわいい妻を演じる おしんが いじらしいというか… 打たれ強いというか、感心せざるおえないとも言えます。

チャンネルWのホームページでは見逃した 映像を オンライン決済したキャッシュで1話につき300ウオン(約30円)くらいでみることができる ©CH W

 まあ あの時代の女性たちは 皆そんな苦労をしてきたのかもしれませんが…
やはり 人気脚本家の 橋田寿賀子先生の シナリオあっての 朝ドラ 人気ドラマだったのかもですね。2013年には映画化もされている?ようですが、これも私は よく知りませんでした。

 韓国でも 翻訳されて 小説としても 1984年に出版されたりもしているようですが、実は 漫画としても 2002年に 12巻で発売されてもいたようです。(この辺はライセンスはどうなっているのか?よくわかりませんが…)ただ、漫画となると 韓国式にアレンジされてはいるのだとは思いますが、今度機会があれば 確認してみたいなとも思います。

「漫画で見る おしん」という題目で なんとなくスタイル的には共通する感じもしますが…©cinefox.com

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