てんぐのAKIRA考:金田に見る“超人”の条件
AKIRAのYouTube無料配信期間もあと3日ですが、改めてこの傑作に触れると、TRPGでいえばトーキョーN◎VAなどのサイバーパンク作品が好きだった頃を懐かしく思い出します。実際、二輪ヴィークルはA-Killerを必ず選んでましたしねえ。まあ、心のふるさとというには、ネオ東京はちょいと物騒なんですが。
そんなAKIRAですが、人体改造で超能力を得て舞い上がる鉄雄よりも、金田の方が精神的には“超人”に見えるようになりました。
考えてみれば、ジョーカーとのチキンランや「やっとモーターのコイルが温まってきたところだぜ!」のセリフ、あと金田バイクスライドブレーキであまりにも有名な冒頭のクラウンとの抗争シーンも、今見るとちょっと雰囲気が健康優良不良少年の域を超越してるんですよね。
そのノリのまま超能力と政治権力や革命勢力と軍事力による超絶的なパワーの渦に何の躊躇もなく飛び込んで、助けようとしたはずの鉄雄が怪物になって仲間を殺したとわかると「奴を始末するのは俺たちだ!」と有言実行し、ネオ東京を文字通り時空ごと吹き飛ばした大破壊の中から帰還する。
あいつ本当に何なんだろう。
世が本当に戦国乱世なら、刀剣ひとふりと馬一頭を手に入れたところからはじめて、一国一城の主とか天下を震撼させる猛将とかになってそう。
実際、原作だとあのエピローグで「大東京帝国」の旗揚げをしちゃうわけですし。
真に超人たる条件があるとしたら、その精神と豪運こそが“超人”の条件で、そしてAKIRAでそれを最も備えていた実は金田だったのかもしれません。
もし琅琊榜弐が80年代アニメだったら
CSで琅琊榜弐を見てた時に、「これが80年代アニメだったら、平旌のCVは岩田光央で、林奚のCVは小山茉美、元啓のCVは佐々木望のAKIRAトリオが一番しっくりきそう」なんて考えてたんですよねえ。
なお、琅琊榜弐は現在、Huluでも配信されております。
興味あったらこちらもご覧ください。
もちろんAKIRAも配信されてますよー。
琅琊榜弐
AKIRA
AKIRAでもクーデター騒ぎが起こってたなあ
韓国で起きてたあまりにも意味不明なとんでもない事件に、朝5時半起きだったのに一発で目が覚めました。韓国の市民社会と政治家の行動力に敬意を表します。まあ、「寝てる間に大統領が民主主義の危機が起こしたら、その夜のうちに危機は終わってた、訳がわからん」という人も多そうですが。
で、この手の「民主国家で戒厳令布告」という事態が起こると引き合いに出されるのがパトレイバーの「二課の一番長い日」かP2、あるいは銀英伝の救国軍事会議のクーデターが挙げられますが、AKIRAでも大佐がクーデターを起こしてネオ東京の制圧を目論んでました。
でも、その大佐自身は「ワシをAKIRA問題から排除させん!」だけが主張であり目的なんですよね。なので、クーデターを起こされたネオ東京市民も政治家も「アーミーはなに考えてるんだ?」と呆然としながら眺めてる人が多そうです。ついでに言えば、そのすぐ後にネオ東京自体が戒厳令ごと物理的に吹き飛ぶわけですが。