Misskey Advent Calendar 2021 12月9日 インターネットの居場所について
Misskey Advent Calendar 2021(https://adventar.org/calendars/6273)の12月9日を担当させて頂きます。らぎつねです。
Misskeyに携わる、鯖缶様、モデレーター様、開発者様、そしていつも暖かく迎えてくださるユーザー様方にはいつも感謝しております。
2021年のMisskeyについて、私の書きたい内容はもしかしたら人によってはモヤモヤしてしまうだろうなと思います。
これは決してMisskey関係者に関する批判ではないことをご承知おきくださいませ。
早速本題に入りますね。
居場所
2021年のMisskeyは様々なタイプのご新規様が増えたなという印象です。中には未成年者もいるので、なかなか難しい問題をMisskey関係者様は抱えていることでしょう(勉強不足ゆえ、ふわったしたことしか言えなくて申し訳ないです)。雰囲気の変化により古参の方が居心地悪くなってしまったり、かといって新規様に厳しすぎるのも印象悪化が懸念されます。私が大切なのは間を取ってお互いの居場所を尊重し合うことだと思います。
私がこんな風に考えているのは過去のインターネット居場所遍歴にあります。
これから私の居場所遍歴について書いていきますね。
インターネット歴(中学時代編)
遡ること1x年前…私が中学1年生の頃の話です。
スマホよりもガラケーが主流で、当時はブログやmixi、Twitterが流行っていました。
中学1年生で新しいものはどんどん取り入れたいお年頃でしたが、まだローティーンということでフィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)をかけられ、SNSやブログは出来ない状況でした。
そんな中フィルタリングを掻い潜って、某ゲームサイトのコミュニティにたどり着きます。
そのサイトにはゲーム以外に2chのスレッドのような機能がありそこをグループチャット感覚で使いコミュニティを築いていました。
しかしそのコミュニティはネットマナーがとても厳しく、初対面の人にタメ口はダメ、馴れ馴れしくしない等なんかある度にルールが増え自治厨が仕切るようになりつまらなくなり、すぐ離れてしまいました。
インターネット歴(高校生編)
高校生になると中学から続けていた部活を辞めたり成績が落ちこぼれたりと、塞ぎ込むようになってしまい、いじめのターゲットになりました。知らない人にヒソヒソされたり髪の毛を引っ張られたり東京散策のグループ決めの時にランダムで一緒の班になった男子に茶化されたり汚物のような扱いを受け私の自尊心と自己肯定感はズタボロになりました。やがて同学年の今まで仲良くしていた女子にも避けられるようになってしまいました。
誰も私を必要としていないし、部活もしていない、勉強もダメ、高校生のうちから何も実績を出していないので、もう社会人としてやっていけないだろうと感じながら、長い前髪で顔を隠して香水で汚い自分を誤魔化し生きる毎日でした。
自分が消えたほうが世の中のためなのはわかっているけど、死ぬ気も起きず、生きていてごめんなさいと本気で思っていました。
しかしそれを救ったのは学校のレポート提出のために探したボランティア先でした。
ボランティアを通じて、学校の世界の狭さを痛感し、私はここでなら人として生きていいのだと実感します。
ボランティア活動で精を出した私はレポートの内容で付属大の先生に褒めていただき、社会福祉に興味関心を持ち高校卒業後の進路選びにも役立てることが出来ました。
ボランティア先に出会わず、高校のコミュニティでの生活だけでは絶望に打ちひしがれ、何も出来ないまま一生を終えていたかもしれません。
インターネット歴(大学生〜現在)
Misskeyは友人に誘われる形で始めました。先述の通り中学時代のマナーの厳しいコミュニティを経験していたため、インターネットの人には必ず敬語で話しかけていましたし、距離感には気をつけていました。
しかしMisskeyは気になる人へのエアリプや気になるnoteへのリノート言及が当たり前の文化。今までの常識がいい意味で壊され、顔は見えないけどなんか面白い人がいるコミュニティって感じで、SNSの拠点を(当時アクティブに活動していた)TwitterからMisskeyに移動させました。今ではMisskeyとmastodonを使い分けて楽しく生きています。
結局何が言いたいか
インターネットは私の居場所でした。
先述の中学生編では某ゲームサイトのコミュニティのネガティブな結末で終わってしまいましたが、実はいいところもありました。
中学生の頃は継父との生活が上手くいかず家では居場所がなかったため家に帰ったら自室に引きこもりずっとそのコミュニティにいました。そこですごく救われてきたのです。
そして高校生編では先述の通りボランティア活動で居場所が出来たことにより絶望の毎日を変えることが出来ました。
話が変わりますが中学2年生の頃、中学から家に、連絡網の電話が1件かかってきたことがあります。それは「同じ学年で家出をした子がいる」という内容でした。当時新しい家庭環境に馴染めなかった私が感じたのは「家出をする度胸があるなんて凄い」「でも家出をしたら強制的に家に送還されてしまうんだ」ということ。私には家庭に居場所がありませんでしたが、どこか飛び出す勇気もありませんでしたし、この1件の連絡網で逃げ場所(物理)がないのを察し絶望したのを覚えています。
家にいるのが辛くなったら家を出る、学校に行きたくなくなったら不登校になる。そんなふうに出来たらいいですが、出来ない人もいます。特に未成年はそれが難しいと思います。そんな人の居場所になる身近な入口が恐らくインターネットではないかと私は考えます。結局何が言いたいかと言うと、もしかしたらMisskeyも誰かの"本当の居場所"なのかもしれませんということ。
ここまで私の未成年時代の居場所を具体例にインターネットでの居場所について語っていきましたが、未成年だけではなく成人済みの方にも居場所がなかったり、家庭や職場で上手くいってないけど事情があって逃げられない人もいると思います。
様々な方にとっての第2の家のような居場所があったらいいのにな。
重ねて申し上げますが、これは運営やユーザーへの批判ではないことをご承知おきください。お手柔らか〜。
おしまいっ。