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謎の香りはパン屋から
このミステリーがすごい大賞!
というポップが本屋さんで参列されている本から抜きん出るように目立っていて、
思わず、今回の大賞はどんな作品だろう、とまんまと引っかかって手に取りました。
noteに記録残そう〜と、思い始めてから、意識的に通勤の時間に読書をするようになって、
新しい作家の開拓を兼ねて、久しぶりにこのミスを読みたくなったのと、
なんとまさかの、パン屋が題材のお話が大賞ということで、パン屋で殺人!?というハラハラな気持ちもあり読んでみることに。
表紙のふんわりした素敵な空気感が小説のハートフルなストーリーにマッチしていて、とっても素敵な話でした。
が、このミス大賞 として期待して読むと、殺人は起こらないし、摩訶不思議な事象もないし、ましてや、憎悪や恐怖もないので、正直拍子抜けした部分もありました。
だけど、パンにまつわるわけでもなく、ただパン屋で発生したちょっとした事件をバイトの女子大生が解決していく流れが嫌いになれない。
コロナをはじめ、身近な話題も取り込まれていて、物語とはわかっていても、妙に親近感が出てしまうところもよかった。
きっと嫌いな人もいないじゃないかなと思う。