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「PIECE OF MY WISH」は人生を支えてくれた
「あなたの人生の応援歌はなんですか?」と聞かれたら、私は「PIECE OF MY WISH」と答える。
1991年にリリースされた、30年以上前の曲だ。
この曲は、孤独に闘う女性の応援歌である。
ピースオブマイウィッシュ。
平成初期頃から一世を風靡してきた歌手、今井美樹の代表曲である。
今井美樹といえば最大のヒット曲は「PRIDE」だが、その次に有名なのは、世間一般的にこの曲だろう。
万が一タイトルは知らなくても、聞いたら「ああ、この曲ね」と思われる方が多いはずだ。
中には原曲を聞いたことがなくても、カバー曲として聞き馴染みがある方もいるかもしれない。
楽曲自体も歌詞も歌声も、何か1つ欠けたらここまでの癒しと感動を私にもたらさなかったと思う。
メロディの波が感情を優しく揺らし、悪いものが一切混じらない透き通る歌声が身体に沁み渡る。
そして何よりも、その歌詞の叫びに心が共鳴するのだ。
全文紹介したいくらいなのだが、私が今までの人生で、特に救われてきた部分を抜粋してみる。
愛する人や友達が勇気づけてくれるよ
そんな言葉抱きしめながら
だけど最後の答えは一人で見つけるのね
めぐり続く明日のために
雨に負けない気持ちを
炎もくぐりぬける
そんな強さ持ち続けたい
それでもいつかすべてが
崩れそうになっても
信じていて あなたのことを
時間外労働が毎日6時間以上あったクソみたいな職場に自転車で通っていた時も
最終面接試験会場に向かう電車の中で、緊張と恐怖で吐きそうだった時も
そして今の職場に転職した後、涙目で朝食を作っていた時も
しんどい時はいつも、この曲に救われてきた。
…やばい、思い出したら泣けてきた。
最初の段落の、「愛する人や…(中略)…一人で見つけるのね」の部分は、私がまさに思っていたことと同じだった。
自分が悩んだ時、周りの人たちが支えてくれる。
本当にありがたいことだと思う。
だけど自分の人生を、他の誰かに決めてもらうなんて嫌だ。
たとえその選択が、後から間違いだったと分かったとしても、それを誰かのせいにしたくなかった。
そんなかっこ悪い自分になりたくないと思っていた。
特に社会人になってからは、自分一人で決めなければいけないと思う気持ちが強くなった。
今後どうやって働いていくのかも、どこに住むのかも、誰と生きていくのかも…。
その気持ちを、はっきりと表現してくれたこの曲に感謝している。
ただ不思議なことに、人生が上手くいっている時期はパタリと聴かなくなるのである。
辛い時期に支えてくれる音楽というのは、そういうものなのかもしれない。
皆さんにも、それぞれに辛い時に聴く音楽があるのではないかなと思う。
そして全ての人に、そんな曲があるといいなあと思う。
人生を乗り越えるには、応援歌は時に不可欠だろうから。