話す前にまず読むことができていない件について[英語学習]
私は英語を学習している。目的は、外国に留学するためだ。留学の中でも人との交流を頑張ってやっていきたいので、話すことをメインに学習していくことだ。
なぜ話すことをメインに学習していくかというと、読むことや聞くことに関しては、生成AIによって障壁がかなり下がる。インターネットデバイスを介せば、あらゆる言語の交換は格段に容易になり、事務的なやり取りにおける障害はほとんどなくなることがここ数年で確定的である。
しかしながら、人と人との交流においてインターネットデバイスを介して行うことに対して、人が満足するのかというとおそらくNOであろう。考えてみたら分かるのだが、例えば、ジョークをいった2秒後に翻訳して理解ができても遅いし、その言語特有の韻を踏んだ冗談などをその瞬間に理解できるわけもない。だから、話すことを核において学習を進めることが重要である。
だから、話せることのレパートリーを増やすために手段としてシャドイングでの勉強を始めた。なぜなら、最も話すという形に近い練習であり、実践的だと思ったからだ。
また、シャドイングと同時並行的に、英語の音声の法則性が分からなかったために、発音の学習をしなければないらないと思い、Atsu英語の発音講座である程度学習した。
そこでは、イントネーションや弱系などの法則性を理解した。英単語そのものの発音に関しては、英語話者の非ネイティブの割合の方が多いので、コミュニケーションを取る上では、そこまで注力しなくても良いと考える。ただし、英語自体がどのような法則性を持っているのかを理解していなければ、そもそも話す以前に聞き取ることができないという問題がある。
例えば、一つの英文に必ず使われると言っても過言ではない、あまりにも有名な「And」という単語がある。この単語は、強形の時は、「エーンドゥ」のような発音なのだが、この発音をすることはほとんどない。大抵は、弱形の「エン」という発音で使われる。
しかも、発音には連結があるので、実際に使われる時にはこれよりもさらに変形して使われる。「you and I」という主語があったとしたら、そもそも「ユーエンドアイ」ではなく、「ユーエンアイ」でもなく、「ユーエナイ」のようにして発音される。
このように弱形の上に、さらに連結が入ってくる、みたいにあらゆる発音法則が重なり合って実際は発音されている。
確かに、英語を聞き取るときにはこれらをわざわざカテゴライズして聞き取ろうとするわけではないかも知れない。だが、練習の段階において発音が聞き取れなかった場合に、実際にどのような原因によって聞き取ることができなかったかを探すツールには確実になる。そのため、ある程度の発音の練習は必要だと思い、今回採用した。
というわけで、Atsu英語の発音講座で、ここの発音記号以外は全て見終わった。一度見ておくだけでも、ゆっくり再生した時に聞こえなかった原因が、これらの連結なのか、弱形なのか、イントネーションなのかが判断できるようになってくる実感を得ることができた。
しかし、これだけでは全く聞き取れない。なぜかというとイントネーションが全く分かっていなかったからだ。日本人の英語はイントネーションが絶望的で有名だ。百歩譲って、発音は独特な特徴があってもまだ聞こえるが、イントネーションが違ったら全く聞き取れない。
これらをわかりやすくする記事をNewsPicksで見つけた。オレンジジュースという単語を発音してみる。まず、口を閉じてハミングして、日本語で「オレンジジュース」と発音してみる。次に英語で「orange juice」と同様に口を閉じてハミングして発音してみる。イントネーションが全く異なることが分かるだろう。これで同じ単語であると認識することのほうが難しいくらいである。
このように、英語が聞き取れない原因の一つとして、イントネーションが絶望的に分かっていないことが挙げられる。そのため、今回とった策はTEDの音声をオーバーラッピングし、録音しながらずれを直していく作業だ。
これは、もはや音楽のボーカルの音取りだ。スピーカーが喋った内容を再生速度をゆっくりにして、音を当てていく。そして、音が合ったら再度ボイスレコーダーで自分のスピーキングを確認する。
すると、信じられないぐらいに自分のスピーキングが英語っぽくなる。こんなに一瞬にして英語っぽくなるのかというぐらいで、感動ものである。これを地道に行った。そして、会話においての発音のフレーズを増やすことが目的であるために、これらを暗記しようとした。
ところが、ここで疑問を感じた。この作業を行うことで体系的に学習が進んでいくのだろうかという疑問を拭うことができなかった。
なぜなら、そもそも学習している文章を一瞬で理解できないのに、話せるようになったところでレパートリーが増えていくのだろうかということである。穴の空いたバケツに水を注ぐような感覚をこの時持っていた。
そうであるならば、まずはバケツの穴を塞ぐことが重要ではないだろうか。
多くの英文がまず一瞬にして理解することができる状態に持っていくことが先決ではないだろうかと考えたのだ。つまり、リスニングやスピーキングの練習をする前にまずはリーディングの勉強をやっていこうということになったわけである。スピーキングという最終目的地があるのはいいのだが、そこまでの道なりにおいてスピーキングの練習をいきなりすることがイシューであるかどうかは怪しいのである。
そして、奇しくもひょんなことで見つけたBook offにあったEnglish Companyの英語のルートマップにもほとんど同様のことが書いてあったのだ。まず、受動的な能力であるリーディングとリスニングができなければ、スピーキングという生産する能力を身につけることは難しいという内容であった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000031469.html
というわけで、まずはリーディング鍛えていこうと思うのだ。次章では、リーディングの鍛え方を考察、実践してみる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?