籠・諸国漫遊記21-22(54)(2022/4/23)
たぶんというか、間違いなく籠球の開幕にこの観戦記、21-22の投了ができなさそうな気配を感じる昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
とりあえず、オーバーホール遅延で2ヶ月分貯めてしまっているというのがやはり問題で……と、22-23シーズンは予算的な都合なども考え、もうちょっと緩やかに観戦をしていきたい、週末どちらかは休んでいきたい……かもと思っているんですけど、始まったらあっさり手のひら返しでホイホイ色々なところへお邪魔している気もしています。
とりあえず、一歩一歩残して振り返って行く気ではあるので、何かしら生暖かく見守っていただければ幸いです。
■試合情報
第32節 GAME1
越谷アルファーズ 75-94 仙台89ERS
越谷市総合体育館
※詳細スコア
■移動手段
先行で見ていただいていた通り、この日はアースフレンズ東京Zさんの地域振興活動を羽田イノベーションシティで観覧してからの越谷入り。なので、移動手段は京急から都営浅草線に抜け、押上で東武スカイツリーラインに乗り換えての新越谷へ。
帰りに時間があるときなどに使う節約ルート(時間は武蔵野線経由のおおよそ1.5倍程度)なんですけども、行きに使うのは初めて。アプリで検索した上で間に合うという自信を持って移動をしていますけど、新越谷から越谷市総合体育館へはバス移動もあるので実際に間に合ったときはちょっとホッとしました。
■man of the match(越谷アルファーズ)
越谷アルファーズのmonはクレイグ・ブラッキンズ選手。
ホーム・ビジター関わらず、越谷アルファーズの試合を実際に見たことがある皆さんには伝わるかなぁと思うんですが、試合前からずっとアルファーズの選手たちは基本楽しそうにされてまして、そのシーンを見るのが好きなん私。中でもクレイグ・ブラッキンズ選手を喜怒哀楽を撮るのが本当に楽しかったんですよね。
もちろん展開によっては楽しそうにしているだけではないんですけども、エンジョイといいましょうか、「何事も楽しく」ってのが基本にあるのかなと撮っていて感じたのですが、年間通して、むしろ越谷アルファーズ時代はずっとな気もしますけど、クレイグ・ブラッキンズ選手の姿を追っかけて撮るのがほんとに楽しかったんです。
チアさんだけじゃなく、選手にも言えるんですけど、笑顔に惹かれて撮り続けるってのが私の中にありましてクレイグ・ブラッキンズ選手は本当に笑顔がステキなのと、顔芸が楽しくて越谷アルファーズの試合を見る・撮るときはワクワクしながら撮っていました。
※チアさんも表情の変化が豊か、綺麗・かわいいだけじゃなく「面白い」を感じるチアさんは多く撮る傾向にあると思います。
この日一番のブラッキンズ選手とのキオクといえば、試合終了後のシーン。
この節は「ALL ALPHAS DAY」と第して、指定席にTシャツが付いてきたり、アルファビーナスさんのグッズや記念撮影権など、集客誘導的な特典が多く設定されていたんですけども、私が座ったコートサイド一列目は選手サイン会付きチケットだったんです。
事前申請式のサイン会だったんですけど、誰からもらうか一瞬だけ悩みましたけど、ここはやっぱりブラッキンズ選手から欲しいなと。
当日、サインを頂く用の選手タオルも購入して、試合終了後、クールダウンその他が終わってからのサイン会だったんですけども、このご時世でサインを頂く機会もほとんどないですし、こういうシチュエーションの設定はステキだなぁと思いつつ。
基本的に私はサインとかグッズに執着をしない人なんですけども、折角の機会ですし、ブラッキンズ選手にサインを頂きまして。プロスポーツ選手にサインを頂くの、もしかしたら初めてだったかもしれないなぁと後々思ったのですが、これはちょっと思い出になるなぁとちょっとしみじみしました。
■man of the match(仙台89ERS)
仙台89ERSのmonは澤邉圭太選手を。
ホーム&ビジターで仙台89ERSの試合を見てきて、片岡大晴選手とともに仙台の試合だとその姿を見ていた記憶のある澤邉選手なんですが、21年11月の山形ワイヴァンズ戦で右膝後十字靭帯損傷を負うというニュースが。
バスケ選手も結構怪我と隣合わせなんだよねぇ……と思いつつだったんですけども、3月頭のアウェイ奈良戦で復帰。ちょうど私がゼビオアリーナ仙台にお邪魔した節がホーム復帰戦という形だったんですよね。
その時にブースターさんたちから「おかえり」ってボードを掲げられていた姿、そのシーンを見ていた姿なんかが記憶に残っていて、この日はちょっと多めに撮っていたんですけど、気持ちを前にといいましょうか、バスケを見ているとよく聞く「エナジーが出ている」姿を見て、ちょっとグッと。
基本的にはフラットに全体的に満遍なくというのを勝手に思いながら撮っていますけども、何かしらのフックがあるとその選手を注目していきたいなってなりますし、いいシーンの気づきになったりするので、公式さん・お客さんの別け隔てなく、グッとくるシーンへのアンテナは張っていきたいなと思いました。
■Cheer of the Match
シーズン通じて越谷さんのホームゲームにお邪魔しつつ、なるたけかぶらないようにとピックアップしていますが、この日のCOMはHazukiちゃんかなぁと。
私がバスケも見ているとご存知の別競技のチアさん(と言うかBチアOGさんですね(笑))がグリーティング時に(Hazukiちゃんの)専属ってちょっとすごいですよねって話題に出るレベルだった話といいましょうか……。
21-22シーズン終了後に専属プロ契約をと言うお話もあったHazukiちゃんですけども、踊っているときの表情とか、応援練習時などの柔らかい表情とか、これは(撮ってて)引き込まれるわ……ってシーンが多いなぁってのが素直な印象かなぁと。
初めてその姿を見たときはもうストレートにずいぶんと美人さんが入られたんだなぁって言う印象。
越谷アルファーズのホームゲームにお邪魔して、チームとして見せる姿、個として魅せる姿を見て撮っていく中で印象が「綺麗だけじゃなくて強いな」って言う印象に変わっていったんですよね。
ここでいう強さはマッスル的な強さというのではなく芯の強さといいましょうか、魅せ方の強さといいましょうか……。このあたりをもっと表現できる語彙が欲しいんですけど、21-22シーズンの姿には強さを感じたんですよね。
これがプロ契約になった22-23シーズンにさらにどう進化していくのか、越谷アルファーズのホームゲームにお邪魔する日を、そこでその姿を見るのを楽しみにしています。
■Danser of the Match
21-22シーズンはReoCityのみなさんがアルファヴィーナスさんとはまた違う魅せ方、方向性でアクトを見せてくれたんですけども、毎試合撮ってて楽しかったMikuさんがDOMかなと。
NPBやBCリーグ、Bリーグも含めてですけども、根っこに「チア」というベースがあってのパフォーマンスと言うのはよく見ますし、演出の基本線になっているのかなぁと思うんですけども、ストレートにダンサーさんというか、パフォーマーさんを全面に出してと言うのは本当に少数派なので越谷アルファーズさんのホームゲームにお邪魔した時に皆さんを撮るのが楽しみでありました。
中でもMikuさんはビジター側からアクトに入ることが多く、残席状況的にビジター側の1列目に座ることが多かったので、アクトの起点として撮ることが本当に多かったんですけども、多く撮っていると被写体の魅力に気づくといいましょうか、もっともっと撮りたいなーっていう気持ちになっていまして、結果的に自分が好きな絵が残ったと。
被写体としてほんと魅力的なMikuさんですけど、それもそのはずというか、パフォーマーだけじゃなくてモデルさんとしても活動しているそうで。そりゃあ残され方をしっかりと判ってらっしゃるんだなぁって言うのプラス、撮れ高が上がれば野良のカメラはまた撮りたい、残したいってなりますよね。
22-23シーズンの演出やReoCityの出演がどうなるかわかりませんけど、この日のエントリー用写真を再チェックしていて、またどこからMikuさんを撮ることが出来たらなぁ、なんて思いました。
■Character of the Match
チアさんやダンサーさんと柱のある演出の中で、毎回お邪魔するごとに「チームはどういう方向性で彼を運用したいんだろう」と悩んだアルファマンさんですけども、結局最後までどう言う運用なのか掴みきれぬままで終わったかなと。
NPBやBCリーグにも系統が同じといいましょうか、スタンダードなタイプのみんなと比較するとトリッキーな面々が「いた」、もしくは「いる」ので、見慣れないということはないんですけども、むしろトリッキーな面々にありがちなパターンというか、登場後の運用や魅せ方はある程度はしっかりしていても、以降の展開がざっくりという流れに飲まれている気がしてしまいまして。
DB.ライダー(横浜DeNAベイスターズ)やアストロマン(茨城アストロプラネッツ)と同じ系統にあるのかなとアルファマンを見ると思うんですが、諸先輩方と同じく、どういう動きをしたいのか、チームがどういう動きを求めているのかがいまいち伝わらず……。
もうちょっとマスコットたちに寄せている部分で言えば、すでに海に帰っていますけども謎の魚(千葉ロッテマリーンズ)やトルクーヤ(東京ヤクルトスワローズ)の系譜にも近いと思うんですが、ほんにんの思いややれる動きとともにプロデュース力というか、魅せ方・売り方って重要じゃないかしらと思うわけで。
……と、色々書くのも個人的にはアストロマンさんはまだお見かけしたことがありませんが、それ以外の面々を目の当たりにして、トリッキーな面々の凄みさとを言うのを撮っていて感じるので、そこをもっと全面に出してほしい、使ってほしいと言う一念からなんですよね。
ある程度一山当ててった謎の魚ちゃんあたりなんかは、魅せ方・売り方次第で目立つ・認識される・グッズが売れるってあたりまで駆け抜けていって、そのまま房総の海へ消えていったので、やり方次第でアルファマンなんかももっと光ると思うんですけどね。
地味になんかやってたり、地味にダンスが上手かったり、記念撮影シーンでちょっとフレームアウトしてねと言われたり等々、気づくとものすごく気になるアルファマンですが、22-23シーズンは新展開があることを、魅せ方がもっと激しくなることを祈りたいと思います。
とにかく……やりすぎて怒られたらあやまるぐらいの勢いで攻めていってほしいです。
がんばれ! アルファマン!!!
■フックに引っかかった演出曲
アクトの曲はアルファビーナスさんたちもReoCityさんたちもある程度固まっていたので、フックに引っかかったのはハーフタイム明け直前あたりで流れた邦楽たちでした。
ミレニアムイヤーの2000年7月発売のこの曲とか、外にもるろうに剣心のオープニング曲だったJUDY AND MARYのそばかす、GLAYのサバイバルとか、1990年代後半から2000年代前半の楽曲はちょっと刺さりやすいので、後半に向けて気合を入れつつ、曲を聞きながらフフッとしていました。
いろいろなアリーナにお邪魔して、聞こえてくる音楽をと言うのも楽しいんですけど、越谷アルファーズの音の使い方は攻めたダンスナンバーとみんなが知っている邦楽や洋楽の使い方、緩急の付け方が本当に上手いので、聞いていて楽しいんですよね。
とりあえず、ゴリゴリなパターンもそれはそれでいいと思うんですけど、オーディエンスの大多数が知っている楽曲をシレッと挟むと言う流れが好きなので、そう言う音の使い方だとちょっとグッと来てしまいます。
■行き来の飲食
この日はおともだちが越谷市総合体育館にいらしてたので、新越谷まで送ってもらったあとに毎度おなじみのヒノブタスタミナ(現在の店名はシン・ヒノブタ南越谷店)へ。
この日は二郎系の冷やし中華、メガ冷やし中華があるということでそちらを選択していました。
二郎系の冷やし中華は地元相模原の麺屋歩夢さんが提供している一杯を食べてから、ヤサイいっぱい食べられる、心なしか(いっぱい食べている)罪悪感が少ないというのもあり、あると選んでしまうんですよね。
観戦日は4月なので夏にはまだまだ早いかと思いきや、実はこの日の越谷市総合体育館は空調トラブルがあったようで、アリーナ内がものすごく暑かったんです。なので、一足早い冷やし中華日和といえば日和だったってのもあり、さっぱりしっかりといただけました。
店名リンクにも書いた通り、店名が変わって内容もちょっと変わっているようなので、22-23シーズンにお邪魔するのが今から楽しみだったりします。
■締めとして
この日の試合が21-22シーズン、越谷アルファーズさんのホームゲームにお邪魔した最後の試合だったんですけども、最後まで試合を見せるということ、試合以外を見せるということ等々、入場してから帰るまでの全体的な満足度は越谷さんのホームゲームはやはり高いよなぁという感想を持ちました。
「勝つことが最大のファンサービス」とはプロ野球界の名監督、落合博満さんの言葉ですが、落合政権の頃にドアラさんの大ブレイクがあったり、チアドラゴンズのみなさんが目立つようになったり、スポーツエンターテイメントが花開いたりして、むしろ「各々の立ち位置で最大限を魅せる」ってイメージだったのかなぁと勝手に思っていたんですけど、それが越谷さんは出来ているのかしらと。
試合自体はこの疫病禍でどこもチーム状況が大変な中、上昇気流に乗ってきていた仙台さんが越谷さんを上回ったかなっていうのと、1Q終わりでゴール下の番人、アイザック・バッツ選手が負傷してしまい、以降は仙台さんが優位に試合を進めていったという印象でしたが、それでも魅せるという部分ではしっかりとされていました。
エンターテイメントの色々は上に書いたとおりですけども、アルファマンさんの使い方・魅せ方はもったいない部分、まだまだ攻める余地を大いに感じますが、それ以外のアルファビーナスさんやReoCityさんたちのアクト、PACHI-YELLOWさんの選曲や音出し、MC Cheeseさんのしきり等々、個人的に好きな系統ってのももちろんあるんですけど、見て撮って聞いて楽しいんですよね。
アリーナ都合もあって、暗転や豪奢な光を使った演出などは越谷市総合体育館では行われない(ウィング・ハット春日部ではあります)形ではありますけど、魅せ方・やり方次第でしっかりとしたものを魅せていけるんだろうなぁって思うんでけど、そのあたりを体現してるのが越谷さんなのかなって感じました。
アルファビーナスさんたちの色々は、今回Hazukiちゃんをピックアップしましたけども、他のメンバーも応援練習の時間やアクトのタイミング等々で野良カメラが構えて、ファインダーに入れていることに気づくとしっかりとリアクションしてくれるのがとても楽しいんですよね。
このあたりは個々のファンサービスと言うより、チームとしてどういう方向性でやろうとされている、共通の意識としてメンバー間に認識されている状態なのかなって思うんですけど、野良カメラの絵をきっかけに知られていくっていう流れもよく見るので、撮って楽しい・知られて嬉しい・お客さん入って嬉しいとみんなが幸せになっていくこういう流れは本当に楽しいなぁと思います。
あとはダンサーさんのReoCityさんたち。
チアさんとダンサーさんが並び立つというスタイルは越谷さんが唯一かなと思うんですが、ダンスとチームを応援しているという共通項を違う色で魅せるってのは本当に新鮮で。
ピックアップではMikuさんを取り上げましたけども、他のメンバーのアクトも撮ってて楽しくて……と、このあたりは過去の観戦記でも書きましたけど、男性ダンサーさんを撮れる機会が少ないので、越谷さんにお邪魔するときはReoCityの皆さんを撮るのも楽しみの一つでした。
女性を綺麗にだったり可愛くだったり、らしく撮るのも難しいんですけど、男性をかっこよくだったりしぶくだったり、らしく撮るのも難しく……と、このあたりは「人間を撮るのは本当に難しい」と改めて感じましたけど、難しさに挑むのが本当に楽しかったんですよね。
22-23シーズンの演出がどうなるかはわかりませんけど、またいつか皆さんの姿を残すことが出来たら嬉しいです。
会場周りだと空調トラブルで4月末にしては想定外の暑さの中での観戦だったんですけども、屋外競技で暑さ寒さにはある程度慣れている人でも屋外競技で空調がないと厳しいことを体感していました。
機材的な重量は屋外競技でメインに使っているものと比較すると軽いんですけど、バスケは休む時間がほんとど無いので疲労感的にはどっこいどっこい。なので、空調の有無は本当に重要なんだなぁと思いまして。
お客さんでも結構熱くなってましたし、プレー環境としても相当過酷だったんだろうなぁと想像しながらでしたが、ALL ALPHAS DAYの絡みでお客さんも相当入ってたので、そのあたりの熱気も含めての暑さだったのかもしれません。
あとそのALL ALPHAS DAYの流れや将来的なものも見据えてなのか、この日の越谷市総合体育館は土足OK仕様。
越谷市総合体育館といえば土禁イメージだったので、しっかりとスリッパを持ってきていたんですけど土足OKとは思わずにちょっとびっくり。土足用の敷物とかその後の清掃とかは大変なんでしょうけども、上履きを用意しなくてもいいのは気楽ですよね。
最後に仙台側のプレイヤーのお話も。
この日はmonとしてピックアップした澤邉選手とは別に渡辺翔太選手が最終4Qの最後にコートイン、怪我から復帰した姿を見られたのは嬉しく。
21-22シーズンの最初の方、アースフレンズ東京Z戦でその姿を見た時に渡辺選手のスピード感にぐっと来ていたんですけども、ここ最近出場できてないなと思っていたらどうやら怪我。あらあらまぁまぁと思っていた所、仙台行きの時に姿を見かけ、そろそろ復帰かなと思っていたところで越谷での姿をいう、そんな塩梅で。
そんな渡辺選手がこの試合から復帰だったんですけども、順調に行けばポストシーズンで大暴れしてくるのかしら、なんて感じていましたが、その想像は一ヶ月後、枇杷島の地で行われた最終決戦で現実化していくのでした。
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Next Game
第17節 GAME1
アースフレンズ東京Z vs 青森ワッツ
大田区総合体育館
次回は21-22シーズン最後のアースフレンズ東京Zホームゲームのお話。初めて観覧することの出来たファン感謝祭のお話も含めて振り返っていきましょう。