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仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

 今回は泉谷閑示さんの仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を二荼毘考えるを読んだ。最近充実した仕事ができず、自分がやりたい仕事が思うようにできず、やるべき仕事がなかなか進まず、同じ給料待遇でもろくに仕事をせず今だけ自分だけの精神で身勝手なふるまいを行う者にも日々言いようもない怒りの念を抱きながら働かざるを得ずなんでこのような医師がテストで優秀な成績を収めることができるだけで正規雇用で働くことができるのか不思議でならないもやもやとした思いを抱きながら働かざるを得ない環境下にも身を置いており、現在の職を辞したい気持ちにかられながらも以下の家族の状態を考えるとそれも容易ではない状況下に置かれてなんともむなしい思いに苛まれている日々が続き、本当に日々の仕事に思うような情熱を注ぐことができていない気がしてなんとも言えないもやもやした日々を送っており、巡り巡って自分は本当は何のために働いているのか、何のために生きているのか、生きる意味とは何なのだろうか…と漠然に考えることがあり、たまたま目に留まったこの本を読んでみたわけだ。つらつら読んでいると実に面白い本で、特に本の後半でとてもしっくりする内容や読んでいて確かにそうだなと思うところや読んでいて心がなんだかすっきりするような爽快感に包まれた気がして個人的にはとても読んでよかったなと思える本であった。
 本書の後半に書いている内容でいくつか好きな部分があったので、いくつか引用してみようと思う。仕事探し=自分探し、の幻想を捨てよという部分で、個人的には仕事探しと自分探しをイコールの関係で意識したことはないが、心=身体を中心とした本当の自分という在り方は、能動性と創造性、そして何より遊びを生み出すもの、と書いている部分がいいなと思った、決して受動的で隷属的なことを良しとせず、労働をやみくもに賛美することなく自発的に創造的にいろいろなことを味わいながら日々の活動、仕事に臨みたいなと心から思った。
 私たちはどこへ向かえば良いのか、では自発性や愛、芸術などに関しても述べられており、愛とは相手が相手らしく幸せになることを喜ぶ気持ちでありこちらの思い通りになることを強要する欲望ではない、人や世界の様々な物事や人生に対して対象に潜む本質を深く知ろうとしたり深く味わおうとするものともいえる愛、その愛に向かって成熟するために欲望を直視しいたずらに道徳を振りかざすのではなく、人間ならではの豊かさともいえる芸術的な存在に向かって成熟していく、人間の真相に向き合いそこから湧き出てくる真実の表現ともいえる芸術が人間にとって不可欠なんだ、私たちが生きることに意味を感じる瞬間とか、愛の経験によってもたらされるのだ、という内容がとても読んでいて気持ちよかった。
 最後の生きることを味わうために、では何でもないように見える日常に遊びを取り戻すことの重要性、金銭や効率を極端に追求しすぎるのに終始するのではなく量ではなく質に目を向け物事の意味、真理を深く味わう、倒錯した価値観から解放され美と喜びに満ちた日々や生を味わうことの重要性が書かれている気がする。アクションプランとしては、即興という概念を積極的に用いる、面倒くさいと感じることをむしろ積極的に歓迎してみることが例として書かれており、確かになと思うこともあった。何者かになる必要はなく、ただひたすらなにかと戯れていても良いのではないか、それこそが遊びの神髄、心の向くまま気の向くままに気軽にいろいろなことをやってみて味わっていく、壮大な人生の暇つぶしとしていろいろなことをやってみるのは確かに面白いなと感じた。やはり、最終的にはいつも自分に言い聞かせていることだが、今を生きる、生きることを楽しむ、生きることを味わう、何でもないように見える日常を人生の時間を創造的に丸ごと遊ぶ、人生に遊びを取り戻す、やっぱり重要だなと感じる😊

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