幸福の資本論と人生設計について
橘玲さんの「幸福の資本論」では、3つの資本(金融資産、人的資本、社会資本)と8つの人生パターンについて解説しています。
幸福を支える3つの資本
金融資産 (経済的な豊かさ)
生活の安心感、安定感を与える
年収800万円まで、または金融資産1億円までは幸福度が増加
人的資本 (スキルや知識)
個人が持つスキル、知識、経験
人的資本が高いと、自分に合った仕事やライフスタイルを実現できる可能性が高まる
社会資本 (人間関係)
人間関係、信頼関係のネットワーク
愛情空間(家族)、友情空間(友達)、貨幣空間(仕事関係)の3層構造
8つの人生パターン
超充: 金融資産、人的資本、社会資本の全てを高い水準で持っている状態。
リア充: 人的資本と社会資本を持っているが、金融資産はあまりない状態。高収入の職業に就き、友人や恋人がいる若者がこれに該当。
お金持ち: 金融資産と人的資本はあるが、社会資本が欠如している状態。投資家やトレーダーがこの典型例。
旦那: 金融資産と社会資本はあるが、人的資本がない(働いていない)状態。周囲に気前よく振る舞い、人気者になっているイメージ。
退職者: 金融資産のみを持ち、人的資本も社会資本もない状態。典型的な退職者で、年金という形で資産の運用を国家に任せている。
ソロ充: 人的資本のみを持ち、金融資産と社会資本がない状態。一部の専門職や、地方から都会に出てきた大卒エリートの若者が典型例。
プア充: 社会資本のみを持ち、金融資産と人的資本がほとんどない状態。地方在住の若者(マイルドヤンキー)が典型例で、収入は低いが友人は多い。
貧困: 3つの資本全てを持たない状態。最も厳しい状況。
橘玲さんは、2つ以上の資本を持つことで人生の安定度が増すと指摘しています。この8つのパターンを理解することで、自分の現状を把握し、より幸福な人生を設計するための戦略を立てることができます。
『幸福の資本論』は、単なる幸福論に留まらず、キャリアや人間関係の築き方など具体的な生活に生かせる提案も含んでおり、多くの人にとって実生活の指針となる内容がまとめられています。