梅雨の時期はローラーで。
Life is hometrainer
回るよ回る、私の足はまるでハムスター。
今宵も回り続ける脚は、輪廻の如く円を描く。
10年ぶりの5月の梅雨入り発表にサイクリストの嘆きが聞こえる。
しかし悲観する必要はない。ホームトレーナーという効果的かつポジティブなアイテムがサイクリストには身近にあるではないか。
これがランニングを趣としている人であれば、トレッドミルを導入するにはあまりにもハードルが高い、だがサイクリスト向けのホームトレーナーについては導入しやすい価格帯で、様々なホームトレーナーが用意されているのは周知の事であろう。
交通による危険は少なく、効率的にメニューを実施でき効果やデータも外乱が少ない為、明確に見える。さらには解析ツールも豊富(多すぎるぐらい)なのでログを眺めるのも一興だろう。
私の場合、昨今フィジカルの底上げと言う観点より、自身の体型維持・健康維持のためにトレーナーに乗っている要素が強い。
外に走りに行く際に楽しく走れる程度のフィジカルをキープしつつ、好きなものを食べるためのカロリー消費にも一役買ってくれている。
ホームトレーナー経験者であれば言わずもがな、発汗の量が尋常じゃないのも運動量を物語っていると言えるだろう。
Zwiftに代表されるヴァーチャルな世界でのコミュニティーも形成され、一人で走らずとも、仲間とのライドを感じることも出来るだろう。
昨今のトレーナーは軽量・コンパクトを売りにしているモノや、低騒音・低振動により周りへの配慮に重きを置いたモノ。そしてハイエンドであればバイクの形をした、それはローラー台ではなく完全なるトレーナーバイク的なものまで多種多様。その進化は目を見張るものばかり。
そこで話題になるのが”場所”の問題と”騒音”だ。
場所の問題は個人の住まい事情によって左右されてしまうが、比較的コンパクトに収納できる製品が増えてきている。
左右への踏ん張りが効く設置ステーは折り畳み収納機能を持つものが殆ど、雨の日が続くようであれば毎日乗りたい。であればバイクを装着しっぱなしにするのも一つの手段であろう。
また騒音に関してもホームトレーナー自体の騒音はほとんど発生しないものが多くなってきた。これは製品を作る側も騒音が一つのデメリットと捉えている為、しっかりと対策を講じてきたプロダクトの進化によるところが大きい。
最近ではタイヤとローラー接地面からの摺動音より、ドライブトレインのメカノイズの方が耳に着くぐらいである。
ドライブトレインのノイズはチェーンルブ系である程度は軽減できる。
また実際の周囲への騒音と言うのは、摺動音よりもトレーナー自体の振動が壁に反響したり共振して発生している場合が殆どである。
そのため振動を打ち消す機構を備えた製品も登場してきている。
タイヤをローラーに直接充てるローラー式や、チェーンに直接負荷をトレーナーを介して与えるダイレクトドライブ式など多種多様である。
私はZwiftなどはせず、ひたすらドラマやアニメを消化する時間にあてている為、有意義な時間を過ごしている。
アニメはOP・EDを飛ばせば1話20分・3話も見れば1時間だ。ドラマに関しても1話で50分強なので1時間回し続けることも精神的に容易である。
飲みに行く前に事前に運動量を稼いでおいて、飲みでの罪悪感を減らす(減らせているのか?)効果もある。
そのため梅雨時に限ってホームトレーナーが活躍している訳ではないので、年中回している。乗りたいときにサクっと乗れる。
自転車の場合、ランニングと違ってどうしても満足感を得られるまで乗り込もうと思うと2~3時間(距離にして50~60km)は必要になってしまう。ランニングは1時間(約10km)も走ればそれなりに満足感を得られる。
この辺りは個人差があるので、一概に言えないが私の場合は前述の通りだ。
しかしホームトレーナーは1時間も乗れば発汗量も含めてそれなりに満足感が得られる。残業で帰りが遅くなってしまった日も1時間も回せば満足である。
さて、ここでホームトレーナーを導入したいが、いままで書いてきたように様々な製品が様々な形式でラインナップされている。
正直どれを買っても名の知れたメーカーであれば後悔することは少ないだろう。よって製品の特長と自身の生活環境を踏まえて購入してもらえればいいと思う。
参考までに私の場合、東京の一角にある1K25㎡の小さなアパートだ。幸いなことに1階に住んでいる為、下階にさほど気を使わなくても良いが、隣人やアパート全体に振動による低周波域での騒音は防ぎたい。
そしてトレーナーに乗るメインの時間は、環境音が減ってきて周囲へ少し気を使う夜の21時前後になる。
ミノウラのFG-550Aという製品を使っているが、フローティングシステムによる振動静粛性に関しては筆頭すべきところが多々あるプロダクト。
また極狭アパートの為、客人が来ることがあればコンパクトに収納できるのも特徴でありメリットだ。そしてバイクのフレームに負荷が少ないハイブリット式なのもありがたい。クロモリであれば固定でもあまり気にしないのではあるが、カーボンとなるとちょっと気になっちゃう、そんな時にも良いものである。
静粛性とコンパクトさだけで言ったら以前使用していたMD640の方が静かでコンパクトではあったが、実走感はFGの方が上である。
そのほかにもパワーメータ内蔵のスマートトレーナーなどもラインナップされているが、そもそもバイクにパワー計がついている人も多いだろうし、それ以前にパワーまで測らなくても良いという、私のような体型維持や健康のために運動不足解消目的の方においては、パワーセンサー非搭載でも十分に梅雨時の有意義な時間を過ごす選択肢の一つになるであろう。
何年もホームトレーナーを更新していない人や、これから導入してみたい人など、良いきっかけになると思いますので、梅雨時こそ・時間が無い時こそホームトレーナーを導入してみては如何だろうか。
余談だが、私は健康診断前の3週間を集中してホームトレーナー週間と位置づけ乗り込んだが、しっかりと身体を絞って健康診断に臨めたので、個人的には効果はあると思いますよ。