アンドロメダの身柄ください／暮田真名

シリーズ・現代川柳と短文NEO／120

　神話を星空に展開したはるか昔を思う。それはいまで言えば『ドラゴンボール』を星空に展開するようなことだろうか。あのへんが孫悟飯座、その隣がピッコロ座、みたいな。そういえばあのオレンジ色の七つの玉にはそれぞれ星が描かれていたのではなかったか。あっちの縦にひょろ長いのはカリン塔座。というかカリン塔ってなに。カリンさまってだれ。あのゲートボールのクラブみたいなの持って立ってる猫だっけ。神話を知らない人がいるように、ドラゴンボールを知らない人もたくさんいる。人間は大きな内輪の中で生活しているからいつも内輪の外のことを忘れがちだ。

【きょうの現代川柳】
アンドロメダの身柄ください
／暮田真名

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