閾下刺激になった飼い主/栫伸太郎

シリーズ・現代川柳と短文NEO/203

 乱暴にまとめれば、なんの反応も起こさない弱い刺激。ついに飼い主がそれになった。そのことを飼われている側は歓迎すべきなのか残念がるべきなのか。穏やかなのは良いことに思えるが、いつまでもドキドキしていたい。どこか進学校の放課後の教室の隅から聞こえる恋愛心理テストのような響きだ。いや、あるいは、マクドナルドやファーストキッチンの隅だ。

【きょうの現代川柳】
閾下刺激になった飼い主
/栫伸太郎

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