計算力をなでてしまった/栫伸太郎

シリーズ・現代川柳と短文NEO/119

 名前は問わない。猫であるということ。それだけでわたしはなでている。犬はなでない。やはり猫だ。猫ならなでる。ときに、猫はどこまで猫なのだろう。猫の影は猫だろうか。猫の名前、は猫ではないといまは思っているが、どうだろう。もしわたしに愛する飼い猫がいたら、その名前を耳にしただけで猫だと思うのかもしれない。

【きょうの現代川柳】
計算力をなでてしまった
/栫伸太郎

▼出典



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