段図抄日記 2022年8月1日~7日
なにこれ
今月からツイッターとインスタグラムで始めた都市型キャプション文芸「段図抄」の1週間ぶんの記録です。今田の日記も併せてどうぞ。
8月1日(月)「学習塾」
■テレビのレコーダーの1年ぶんを整理。ふと目についた『小林さんちのメイドラゴン』第6話のBパートの日常芝居を凝視。現実の活写どころのさわぎじゃない。入院してた時期の放送で、シリーズ監督の名前もあれで、感慨深すぎて整理は進まず。
8月2日(火)「集合診療施設」
■ラジオポトフ収録。イメージだけで現代川柳の句会を。BGMとして流すラップ(それぞれが自句をリズムに合わせて繰り返すだけ)を録ったり、おたよりもたくさん頂いたり、とにかく大充実でスタジオを出るまで猛烈な暑さのことを忘れていた。
8月3日(水)「香辛料」
■Sさんから教えられ北センチネル島を知る。外部との接触を拒否した未開の島。ミステリの道具立てになりそうなどこかゲーム性をかんじる設定。設定じゃなくて現実だ。つまり現実は神の書いたミステリだ。アニメ『さよなら絶望先生』を初めて観る。
8月4日(木)「中央線」
■「トイレのアワアワを買っといて」という言い方で受けた「トイレ用の泡の漂白剤を買っておけ」という指示をじっさい漂白剤をそうするように放置して、気づけば数日が経っていた。対応ののち玉ねぎを煮。アワアワは強力すぎて、玉ねぎはまずい。
8月5日(金)「ふんぞり」
■ラジオポトフの句会回が配信開始に。ど素人のてさぐり句会に感想をいただき恥ずかしい。第109回で取り上げた『悪霊怪談 呪われた美女たち』の鶴田法男監督ご本人からリプライあり。思えば失礼な物言いでこれも恥ずかしい。やさしい方ばかり。
8月6日(土)「ゼロ段目の端」
■ついきのう「ラジオポトフ句会」というまねごとにもなっていない現代川柳句会をやった身できょうは「川柳スパイラル句会」に。初句会。王子・北とぴあはトリコロールケーキ最高傑作『ヤシの木』の会場。感慨深かった。
▼だからこそ川柳スパイラル発行人の小池正博さんが「句会には演劇性があって」とおっしゃったのにびっくりした。演劇も句会もいろいろだろうと思うが。ラジオポトフ句会でも触れた、というかそもそも現代川柳を認識したきっかけだった暮田真名さんの姿も。トークでおっしゃってた「推し」って誰だろう。しかしこの日はなんといっても小池正博さんの「ぜったいおもしろい人」のオーラを堪能。書くものがおもしろい人が出すカリスマ性。まだ勘でしかないが、「暮田真名さんがすごい」と口にするとき、それは「小池正博さんすごい」と言ってもいるのかもしれない。会の終盤、中島みゆき『歌姫』の歌詞を引いてご自身の現代川柳に対する姿勢のようなものを示しておられたのが印象的だった(曲の特定は西脇祥貴さんによる)。
8月7日(日)「くるり希望」
■「ラジオポトフ句会」を文字で読めるようにまとめる。というのは、それがいまの自分にとって現代川柳について考えるいちばんの方法という気がしたから。で、2番めの方法として小池正博さんの週刊「川柳時評」を拾い読み。圧倒的おもろ。週刊て。