【イノベーターインターン】塩尻フルアテンドツアー
2024/01/20-21
@長野県塩尻市 @長野県松本市
信州大学2年の石井恵里です。この度私が受講している信州大学の「アントレプレナーシップ実践ゼミ」で、新規事業提案をすることになりました。提案先は、長野県の交通、観光、小売等を事業内容とするアルピコグループです。
私が立てた問い
私は、2年6ヶ月、信州大学の特任教授、株式会社ドコモ gaccoの山田崇さんのオンラインインターン「オンラインかばん持ち」として活動してきました。
かばん持ちとして山田さんが取り組まれているものに参加してくる中で、長野県の人口6万人の塩尻市に興味を持ち、山田さんの話を聞きにきたり、実際に塩尻を案内してもらうために多くの方が塩尻を訪れていることが気になりました。
なぜ、ある意味よくある一地方都市にこんなにも人が集まるのか。そして、集まって来る人たちはどうしてこんなに面白い人ばかりなのか。
小さな町でのまち歩きが楽しく感じるツアーを一度のみならず何度も実施されているからこそ、
これは観光事業になるのでは?
と思いました。そして、事業提案をするアルピコグループは大規模な観光事業会社だからこそ、地域の活動に入り込んだり、イノベーターに会いにいくような着地型観光は今まであまり取り組んでいないのではないか、ということから新規性にも目を向けました。
そこで、塩尻のツアーが本当に観光事業になるのかを検証するために、2024年1月20日(土)-21日(日)に塩尻市と隣の松本市でフルアテンドツアーを実施しました。
塩尻フルアテンドツアー
開催の背景
山田さんは2021年8月から音声メディアVoicyでパーソナリティをされています。
そして、私はオンラインかばん持ちとして、毎週金曜日の「山田崇ラジオ」でお話しさせていただき、ラジオの内容をnoteで書き起こしてきました。
ラジオを継続する中で、毎週聴いてくださるファンの方もついてきてくださるようになったことから、noteを買っていただいたり、メンバーシップに入っていただいた方にお礼をするために、メンバーシップ特典として塩尻フルアテンドツアーを企画しました。
参加者
メンバーシップの方をご招待したところ、関東圏から社会人が2人にご応募いただきました。山田さんに会いに来るために石川から来た学生が1人そして、私を含むかばん持ち3人と山田さんの7人でツアーを実施しました。
プログラム
チェックイン @えんぱーく
チェックインとは、参加者が体調や今追われていることなど、その時の気持ちを素直にその場で話すことで、その後の時間に集中したり、お互いの状況を知り合うためにする時間です。
チェックインは塩尻の大門商店街にある、市民交流センターえんぱーくで実施しました。
初めて会う参加者もいたことから自己紹介もしながらお互いに話しやすくなるようにアイスブレイクをしました。
参加者同士で話している間にも、山田さんを見かけて塩尻での活動を紹介しに来てくださる方も。プログラムを作る中で想定していなかった素敵な出会いも実現しました。山田さんの視点だけでなく、地域で活躍されている方からお話を伺えるのは貴重な機会でした。
ランチ @ラ・メゾン・グルマンディーズ
ランチは、大門商店街のラ・メゾン・グルマンディーズというお店に行きました。料理を用意してくださったのは友森隆司シェフ。美味しい料理だけでなく、なぜ塩尻でフレンチレストランを経営しているのか、塩尻をどんな町にしていきたいか、などシェフの視点で町について語っていただきました。
ランチの時間だけで3時間もお店でお話しさせていただき、とても充実した時間になりました。そこで、このランチの時間にどれぐらいの価値があると感じるか、ランチの金額を決めるワークショップを実施しました。
学生、社会人とさまざまな属性の参加者ということもあり、2,200円から15,00円まで様々な価格が出ましたが、実際の価格は…
2,000円
でした…!
※運営の石井は最後に正解を示すために2,000円を表示しています
この差額は何なのか??と思われると思いますが、美味しい料理だけでなく、その場での語り合いの時間や人からの学びがその価値を高めたとこの写真からわかります。
山田さんによる塩尻の案内
塩尻では、自動運転やe-sportsなど新しい技術を実証するcore塩尻や、子育てをするお母さんが働きやすいテレワークセンターKADOなど先進的な事例も数多くあることから、山田さんに様々な施設をご案内いただきました。
ワインなのだ
塩尻の名産ワインを楽しむために、山田さんと、塩尻市役所職員の石井健郎さんは毎月20日に「ワインなのだ」を実施しています。
この日もちょうど20日ということで、大門商店街で空き家をリノベーションして1月にオープンした「塩尻の次世代を担う人材を輩出する滞在型交流拠点-en.to」を会場にワインなのだを開催しました。
「ワインなのだ」では、塩尻のワインを愉しみながら、11月に塩尻の地域おこし協力隊に着任したen.toオーナーの、相得夏輝さんから、これまでどんなことに取り組まれてきたのかお話を伺いました。
全国を旅しながらお花屋さんを運営されているということで、今まであまり出会ったことのないキャリアを築かれてきたことで、学生にとっても社会人にとってもとても刺激になる機会になりました。
まとめ
ツアーはこの後も続きますが、ここでまとめとさせていただきます!
このように参加者7名のツアーではありましたが、各所で色々な方を巻き込みながら、塩尻のイノベーターに話を伺い、そこから語り合う素敵な時間が生まれ、実際にツアーに巻き込まれたのは累計18人にもなりました。
仮説の検証から見えてきた課題
ツアーを実施してみて、提供している価値以上に体験する人が高く評価していることや、山田さんによるツアーと言いながら、塩尻で活躍されているたくさんの方にお話を伺い案内いただいたことで、参加者以上に多くの方に出会える時間が作れることが分かりました。
一方で、せっかく高く評価をしていても、今の仕組みではその価値を提供した人にそれだけの評価が支払われないことや、案内してくださる方は皆さん塩尻を知ってほしいという思いからボランティアで参加してくださっていることが課題として見えてきました。
そこで、これらの課題を解決して、地域の資本に適正な価格をつける仕組みを作るべく、着地型観光事業「KYO-U(キョウユウ)」を考案しました。
▼着地方観光事業「KYO-U」の事業、事業提案に向けた実証についてはこちらの記事をご覧ください。
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