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#16 気になるニュース⑦/GEC 1on1

2023.06.10
2023年前期に留学生のチューターをしています。留学生と1on1で学んだ記録をしていきます。
週2回1on1の時間をとっていますが、毎回留学生と気になるニュースをシェアして、日本語で紹介し合う時間をとっています。

石井の#気になるニュース

改正入管難民法が参院本会議で成立

移民や難民の人についてどのように扱うのかを決める「入管難民法(にゅうかんなんみんほう)」が見直された「改正入管難民法(かいせいにゅうかんなんみんほう)」が参院本会議(さんいんほんかいぎ、日本の政治の場の一つ)で賛成多数(さんせいたすう)により可決(かけつ)、成立(せいりつ)しました。

入管難民法(にゅうかんなんみんほう)
国の入国管理(にゅうこくかんり)や難民(なんみん)の保護(ほご)、難民申請(なんみんしんせい)の手続き(てつづき)、滞在許可(たいざいきょか)などを規定しています。

難民(なんみん)
自分の国で迫害(はくがい/平等な扱いを受けない、暴力を受ける)や、紛争(ふんそう/国内の対立)、内戦(ないせん)、自然災害(しぜんさいがい)、人権侵害(じんけんしんがい)があったときに、命や自由が守られなくなることがあるので、安全な場所を求めて、他の国に逃れる人のことをいいます。


この法律では、日本にいるための資格をもたない外国人を、その人の国籍の国に送り返すという決まりがあり、その内容について問題になっていました。法律では、難民申請をしている間は、国に送り返すことはされないとされていますが、3回目の申請をした後は、難民と認められる理由がなければ、国に送り返されてしまうとされています。
法律が変わる前には、申請が認められない人が長い期間国の施設に入れられた状態になり、それを解消するためにすぐに国に送り返されてしまう仕組みが作られました。
ただ、日本では、難民が認定される割合が1%未満で、他の国に比べるととても低いです。日本で認定されずに、他の国で認定されるという場合もあり、日本で難民を受け入れることが難しい状態になっています。

また、難民だけではなく、日本で勉強したり、働いていた人も、資格が上手く取れていない状態になると、同じような立場に立たされてしまうことがあります。

日本にいるための資格(在留資格/ざいりゅうしかく)
1.留学(留学ビザ): 学生として日本の大学、専門学校、日本語学校などで学びます。
2.就労(就労ビザ): 日本の企業で働きます。
3.家族滞在(家族滞在ビザ): 日本に住む家族と一緒に滞在します。日本に家族で住むことができます。
4.高度専門職(技術・人文知識・国際業務ビザ): 特定の専門知識や技能を持つ外国人が、その専門性を活かして日本で働きます。
5.技能実習(技能実習ビザ): 技能を習得するために日本の企業で実習する外国人労働者を受け入れます。
6.特定活動(特定活動ビザ): 文化・芸術、宗教、スポーツ、学術研究、報道、観光など、特定の活動を行います。

2021年には、日本で日本語学校に通っていた女性、ウィシュマ・サンダマリさんが、DVの被害に遭い、警察に行ったところ、資格の期限が切れてしまっていたことが分かり、その後長い期間施設に入れられて亡くなってしまったという事件がありました。
このような事件もあり、国会の前では、多くの人が反対の声を上げていました。ウィシュマさんの妹のワミヨさんも、法律が成立したことについて、「本当に残念です。これから入管施設で何か事件があった際、その責任を(改正案に)賛成した人たちはとらないといけないと思います」と話していました。

気づき

入管難民法の法の制約のために亡くなられた方や悲しい思いをされている方がたくさんいらっしゃるにも関わらず、なお人権問題の解決にならない内容の法律になってしまうことを悲しく思います。他の国で迫害されている人たちや日本で生活している外国にゆかりのある人たちを温かく迎え入れることが必要なのでは、とあらためて思います。

留学生の#気になるニュース

クーパン、CJの「ヘッバン」を外(はず)すと起きたこと
·中小(ちゅうしょう)·中堅企業(ちゅうけんきぎょう)大ヒット

クーパン と CJ 第一製糖(せいとう)間の納品を介した企業間の紛争が深刻(しんこく)化 している。流通業者(りゅうつうぎょうしゃ)と食品メーカー間の主導権競争(しゅどうけんきょうそう)が激(はげしく)なり、企業が連合を組むことによる駆け引きも活発(かっぱつ)だ。

11 日 、クーパンは今年1~5 月の食品販売の推移(すいい)を分析(ぶんせき)した結果、中小 · 中堅企業の即席(そくせき)ご飯の販売が、昨年同期と比べて最高100 倍以上増えたと明らかにした。さらに、中小 · 中堅企業が 作る即席(そくせき)スープ、 冷凍餃子(れいとうぎょうざ)も同期間 60%以上の販売成長率を記録した 。

クーパンは「即席(そくせき)ご飯などの食品 (しょくひん)を寡占(かせん)の状態で販売してきた大企業 (だいきぎょう)が抜(ぬ)けると後発中小(こうはつちゅうしょう)·中堅食品業者等(ちゅうけんしょくひんぎょうしゃとう)が新しい成長モメンタムを確保(かくほ)した」と主張した。

coupangがヘッパンの販売を停止したことによる影響
中小企業の冷凍ご飯の売上が増加している

これは昨年末(さくねんまつ)からのクーパンとCJ 第一製糖の納品価格競争(のうひんかかくきょうそう)で、クーパンが即席(そくせき)ご飯など一部の製品を販売していないCJ 第一製糖を狙(ねら)ったと考えられています。
一部では、これを「反クーパン連帯」として取り上げられている。
新世界は8日、統合メンバーシップ「新世界ユニバースクラブ」を公開した。 ロケット配送(はいそう)を武器(ぶき)に1100万人の会員を集めた「クーパンワウ」メンバーシップとの本格的な競争(きょうそう)のためだ。 今年第(ことしだい)1四半期(しはんき)のEマート売上(連結基準)は7兆(ちょう)1354億ウォン、クーパンは7兆3990億ウォンだった。

ネット販売業者のシェア
中小企業のシェアは18.5%

きづき

大企業の製品ではなく、中小中堅企業の製品を利用したら、小さい会社にも役に立つのではないかと思った。同じご飯でも、大企業の商品を買ってしまうからその態度に対して反省した。



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