夜勤の読書案内 番外
海と灯台の本
ソビエト絵本と聞いてもピンとくる方は多くないと思います。けれども、直線・斜線・文明機器を構図の中心に据え、それを温かい色彩で包み込む独特の挿絵は見る人によってはクセになるはず。ポクロフスキーの挿絵もソビエト絵本のお約束が詰まった優しいタッチです。
語りは詩人マヤコフスキー。
「我が社の商品広告にキャッチコピーをつけて!」と注文すると「〜を買え!」「〜に行け!」「〜に乗れ!」「本!」といった武家商売的キャッチコピーを量産したことで有名な彼ですが、この絵本も基本命令口調で語られます。強気すぎ!
彼らがありったけの情熱をこめて作ったこの絵本は、当時のソ連の子ども達だけでなく、今の子ども達の心にも響くものがあるかもしれません。
ガツンと殴ってギュッと抱く!強気絵本。
お試しあれ。
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