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技術士試験(Ⅰ)回答案 R2-2

問題文

地球温暖化は世界共通の大きな問題である。 地球温暖化が確実に進行している中で,電気エネルギーは人類にとって必要不可欠なものであって,今後も欠かせない。これまで,発電時の温室効果ガス(GHG)の排出が地球温暖化の要因とされ,再生可能エネルギー の活用が進められてきている。 また,温室効果ガスの排出抑制の面からは電気自動車の開発など,多様な取組が進んでいる。しかし,東日本大震災以降,原子力発電所の事故の経験を踏まえて,発電時の温室効果ガスの排出量だけでなく,プラントの建設から廃棄処理まで,ライフサイクル評価することに, ますます関心が高まっている。 温室効果ガスの削減目標は各国で決められてはいるが,地球温暖化対策の道筋は不確定要素も多く, 先行きが不透明である。このような状況の中,資源の3R( Reduce, Reuse, Recycle)行動や 再エネ・省エネ・創エネ・蓄エネなどの個々の対策にとらわれることなく,エンジニアリング問題としての観点からも,総合的な「幅広い予防的アプロ ーチ」をとることが求められている。
(1) 上記を踏まえ,そうした「幅広い予防的アプロ ーチ」をとるうえで,電気電子分野の技術者としての立場で3つ以上の多面的な観点からそれぞれの課題を抽出し,それらの課題の内容を観点ごとに示せ。
(2) 前問(1)で抽出した課題のうち電気電子技術分野に関連して最も重要と考える課題を1つ挙げ, その課題に対する解決策を3つ示せ。
(3) 上記すべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4) 前問(1)~(3)の業務遂行に当たり, 技術者としての倫理, 社会の保全の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。

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