粘りのアーティスト
俺は久保利明九段を尊敬しているわけ。
同じ左利きだし。
鮮やかな捌きが素敵だし。
だが、何より、終盤の粘り強さ。
俺は将棋の力はこれ以上伸びないよ。
漫画家を目指しているけど。
マンガ力が、ナメクジ並みの遅さでしか伸びないことも分かってる。
だけど、久保先生の将棋を並べてるとね。
結局序盤、中盤で、どんなに大変でも、惨めに見えても、押されまくってても、結局、自玉が逃げ切り相手玉を詰ませた方が勝ちだって。
結局、人生屈しなければ、生き延びる道はあるんだって。
久保先生の将棋から教えてもらったんだよね。あと、大山先生とか、佐藤天彦先生なんかもだけど。
そうそう、ファンタジー小説の設計図ができたのよ。
大きめのノートを三十枚ぐらい使ったかな。
あとは、一日休める時に、書き始めればそれでいいわけね。
書き終えたら、文学フリマに出そうと思うの。
それには、アフタヌーン四季賞に落ちたマンガも載せるからね。
みんな、楽しみに待っていてね。