樹

先日、霊視ができるという方のセッションと、ソウルリーディングができるという方のセッションを、不思議なご縁があって、立て続けに受けることがありました。

どちらの方も、全く繋がりはない方同士なのに、同じような話がいくつか出てきて、とても興味深かったです。

その中の一つが、植物のこと。私は植物に縁があるそうです。

不思議ちゃんだと思われたくないので、普段は節制していますが、本当は大きな樹があれば抱きついてみたいし、登れそうな枝があれば行けるところまで登ってみたい。悲しいかな、人目が気になるので、普段は掌で触るくらいのことしかできませんが、本当はもっと樹とべたべたしたいのです。

セッションをしてくれた方々によると、樹があるところからは元気をもらえるし、樹は私を護ってくれているそうです。海も好きなのだけれど、私の目には少し陽の光が強すぎる気がしていて、樹がたくさん生えているところがいい、というのは、実際に過ごしていて、そうだな、と思います。

私は花も好きなので、いけばなをやってもいますが、いけばなのいいところは、枝物を使う、というところでもあります。最近だと、芽出し紫陽花や連翹、桃やこでまりをいけましたが、季節によって、サンゴミズキや石化柳、万作など、さまざまな枝物を扱います。草花だけのいけばなも、もちろん楽しいのだけれども、枝物を扱うのも、難しいけどとても好きです。

外を歩くときも、割と目線の少し上を見て、どんな樹が生えているのか見ていることが多いです。樹の多い公園や神社は落ち着くし、道ではないところを落ち葉や枯れ枝を踏み締めながら歩くのも好きです。

何が言いたいのかというと、私は植物が好きで、植物も私をどうやら好きでいてくれているらしい、ということが、とても嬉しいです。

ベランダで育てている植物は、なかなか大きくはなってくれないけれども、実を付ける樹を育てるのもいい、と伺いました。ちょうど、コンポストから勝手に育ってきたすだち(たぶん)を、取り分けて育てているのですが、芽が出てからの成長はなかなかにゆっくりです。もう大きくならないのかな、なんて思ったりもしますが、見えないところで根を張って、少しずつ大きくなっていくのでしょう。

向かいの公園で、いま咲いている白木蓮の樹も、いきなり大きかったわけではなく、最初は小さな芽が、少しずつ少しずつ、いろんな人の手を借りて、大きくなって、毎年きれいな花を咲かせるまでに至ったのだと思います。花を咲かせなくても、美しい樹もたくさんあります。

自分がどんな樹なのか、まだわからないけれども、樹のように育って生きていけたらいいなと思います。