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身体に記憶されている

先月、久しぶりにスケートに行きました。
実に10数年ぶりの氷。
はじめて行ったスケートリンクでしたが、
リンクの匂いや温度がとても懐かしい。
以前10数年ぶりにバルセロナに帰ったときにも思いましたが、
匂いや湿度、温度、音の記憶は、侮れません。

靴はずいぶん前に処分していたので、
貸靴を借りて履いてみる。
こんな感じだっけ??と思う。
氷に降りてみる。
思ってることができなくてもごもごするも、
しばらくすると慣れてくる。
できないことの方が多いけど、
もともとそんなにできたわけじゃないから、
気にせずにいろいろ頭で思い出したことをやってみる。
すると、身体が動こうとしてくれる。

最初はできなかったことを、身体の方が思い出してきて、
だんだんできるようになってくる。

はじめてスケートした時のような、
「楽しい!!!!!!」
で自分がいっぱいになるような感覚。

何事もそうかもだけど、
長い間続けていると、できないことが苦しくなったりして
嫌になってしまいがちですが、
始めたときには、何についても、必ず、
全身満ち満ちるくらいの
「楽しい!!!!!!」
があったはずで。

それを思い起こすよい機会でした。

自分の体組織は、たぶん既にほとんど入れ替わってしまっていて、
物理的にはほぼ別人のはずの私の身体が、
当時の感覚を覚えている、というのが、
とても不思議なことのように思いました。

入れ替わって変化していっても、記憶されている。
なんだか尊いなと思います。

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