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敵はミセスにあらず コカ・コーラにあり

「コロンブス」炎上の概要



極めて腹立たしく恥ずかしいMVが公開された。
Mrs.GREEN APPLEは「コロンブス」と名付けた曲を発表した。
そのMVには貴族風の男が類人猿の土地に踏み込み、彼らに人力車をひかせるという内容が含まれていた。
曲のタイトルにもなったコロンブスら白人入植者が「発見」した新大陸で暴虐の限りを尽くし、先住民を搾取してきたのが容易に想起される。
当然このMVは炎上、運営会社やメンバーが謝罪し公開は中止となった。しかしこの邪悪な差別動画を生み出したのは彼らの無知が主要因ではないと私は考える。

極めて誠実な対応をとったミセス、理解を示すファン層

まず一連の炎上に対する対応をみるにミセス側が悪意を持って作ったものとは考えにくい。
この手の炎上事案であるのは「引っ込めたのはいいもののそれは保身のためであり何が悪いのかわかっていない」というものだ。しかしミセスは何がいけないのかしっかり認識した上で謝罪文を公開している。

6月12日にMrs. GREEN APPLEの新曲 「コロンブス」のミュージックビデオを公開いたしました。
本映像はMrs. GREEN APPLEの所属レーベルであるEMI Recordsと所属事務所Project-MGA で制作いたしましたが、
歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました。

メンバーの大森氏も自分の言葉を使い誠実に向き合ってるように見えます

また、この手の炎上につきものなのが「盲信するあまり批判者を攻撃するファン」なのですが、そういったファンがほとんど見られずむしろ「傷つけてしまったのはよくないことだ」という人が大半だった。
ではここで疑問が残る。彼らの好奇心を止められず、差別コンテンツとして発信するのを許可・扇動したのは誰なのか

尻尾切りを敢行した日本コカ・コーラ社

ここで浮上するのが日本コカ・コーラ社である。
「コロンブス」はコカ・コーラがキャンペーンソングに採用している。日本コカ・コーラ社はMVの内容を把握してなかったと言い訳しているが、キャンペーンソングという自社の利益に直結するMVを見てないわけがないだろう。あの差別MVを許可したのは彼らである
彼らはメディアの取材に対しこう切り捨てた

コカ・コーラ社はいかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております。これは、我々が大切にしている価値とは異なるものです」

https://digital.asahi.com/sp/articles/ASS6F4V9VS6FUCVL055M.html

責任を丸々ミセス側に押し付けるようなコカ・コーラ社の声明にファンは激怒している。
しかしこれがコカ・コーラ社の社風であり、あのMVは社の理念を忠実に再現したものであると指摘しなければならない。

イスラエルによるパレスチナ侵略に加担しているコカ・コーラ

コロンブスらによる「新大陸」での活動は過去の侵略行為である。ここで現在の侵略行為に目を向けてみよう。
イスラエルは現在ガザ地区に熾烈な攻撃を加え多くの民間人の命を奪っているが、それと同時進行で行われてきたのがもう一つのパレスチナ、ヨルダン川西岸地区への入植地拡大だ。これは国際法に違反する明白な侵略行為である。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page3_003622.html

不法占拠した地域の経済活動に加担することはその国の支配を強化することにあたり、厳に自粛が求められる。その批判をはねのけてでもビジネスを行う企業としてパレスチナに連帯する人々から批判を受けているのがコカ・コーラ社である。

有色人種同士の対立を煽りながら逃げ回るのはコカ・コーラ社の常套手段

世界的ボイコット運動に楔を打ち込むべくコカ・コーラ社はバングラデシュで次のようなCMを発表した

要約すると
コカ・コーラは190の国・地域に工場があるんだよ、もちろんパレスチナもね!現地の人もたくさん雇用してるよ!

「私たちをボイコットしたらパレスチナ人も苦しむぞ」「そもそもコカ・コーラ社員としてイスラエルに加担してるパレスチナ人もこんなにいるんだぞ」と脅迫するかのようだ。
有色人種(ネイティブアメリカン、パレスチナ人)への差別を別な有色人種(日本人であるミセス、コカ・コーラ社員のパレスチナ人)にやらせ、事が起きたら全責任を彼らになすりつけ逃亡する。
これが白人至上主義企業コカ・コーラの手口である。

#BoycottCocaCola

ミセスファンの一部には今回の仕打ちに対しボイコットで応えようという動きがある
有色人種の土地でビジネスをしながら心底私達を見下し、争いを持ち込む企業には退場してもらおう。
だから反差別の人は必要以上にミセスを叩いてはいけない。
もちろんやってしまったことには相応の責任が発生するが彼らはそれを果たしていると思う。それに対し薄っぺらい言葉を並べつつ知らぬ存ぜぬを貫いているのは誰か?

コロンブスは栄光を失い侵略者としての誹りを未来永劫受けることになった。巨万の富を得、資本主義文化の一部となったコカ・コーラも罪に向き合わずば同じ末路を辿るだろう。




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