【自利利他の水】 #788
今朝見た夢の話をしよう
場所は東アジアのどこかの国
その国で1番金持ちであろう男
キース・チャンという人物が住んでいた
彼は糞尿から飲水と肥料と残りカスで建築材を作り
それらを作る過程でタービンを回して発電も行うシステムを構築し
あらゆる悪環境でも人々が豊かに暮らせるようになった
これにより国自体の生産効率が上がりGDPも今や中国や日本韓国に近づく勢いだ
彼の事業は順調に進み海外でもこれらの事業を展開していった
東アジアでキース・チャンという名前を知らない者はいない
それくらいに多岐にわたる活動も行なっていたからだ
メインの事業はもちろんそうであるが
教育にもチカラを入れており
沢山の学校を設立
物流部門もAIなど機械化が進み合理的に無駄のない配送を展開した
医療部門はフレキシブルに海外の医療団体と提携し
患者様である人の命を優先する為に国境を越えた医療を展開
不動産部門はただただ開発をするのでは無く自然と折り合いをつけながら
その素晴らしさを大いに活用したリゾートを作り上げ海外からの旅行者の流入を図った
住宅においても1番低所得者から順番に不衛生だった住まいから最新の水回りを完備した住宅へ無料で移り住んでもらう
もちろん家賃は発生するがこれらはそれぞれの収入から算出し無理のない家賃で済んでもらう
他にも色々と展開しているが
何よりもメインである事業のおかげで海外で得た収入も自国へ流入し国自体も潤った
キース・チャンとはどんな人物なのか
彼はあるメディアの取材で語っている
自分は元々中国系の移民でとても貧しい雇われ農家の長男として生まれたが
彼が5歳の時に父親が過労で他界し
母親は仕方なしにカラダを売り生計を立てていたが
これまた彼が14歳の時に病気を移され亡くなった
残されたキースと妹のマリアは生きていく為に農村地から都市部へと移り
路上で生活しながら飢えをしのいだ
ここにはキースのような子供たちが沢山おり
それらはいくつかのグループに属しておりヤクザ紛いの事をするグループ
国が認めたNPOが運営する団体に身を寄せるグループ
個人に働き手として引き取られるグループ
色んな子供たちが居た
みんな必死に生きている
キース兄妹は着た当初はそういうグループなどの存在は知らず単体で行動していた
するといわゆる縄張りというのがあるようで住み出して3日もたたないうちに因縁を付けられた
事情を話したが他の子供たちはそんなのは知ったこっちゃ無い
キースはボコボコにされた
妹を連れて行かれそうになった
マリアは大泣きしている
その時だ子供たちのリーダー格の少年が現れた
そしてその少年はキースに話しかけた
「お前中国人か?」
「中華系だが中国人じゃない
何人でも無いオレはオレだ」
「おもしれぇじゃねーか
ここに居るこいつらもお前と同じさ
何人でも無い
お前根性ありそうだな
オレんとこ来るか?
もし来ないなら妹だけ貰って行く
一緒に来るなら2人まとめて面倒見てやるよ」
キースには選択肢は無かった
キースは少年に従った
この2人の出会いが後の産業に繋がった
表向きはヤクザまがいの事をやっているグループだったが
リーダー格のあの少年は元々上流の人間だったらしく
知性と知識があり
彼自身も教育熱心で時間を決めて子供たちに文字や算数を中心に教えた
盗みと勉強の日々だった
キースは元々頭の作りが良かったのか
読み書き計算を吸収し
それ以外の勉強にも自分から進んで学んで行った
少年はキースに一目置き何かあると相談するようになった
キースは考えている事があった
ただ盗むのでは効率が悪いしリスクが大き過ぎる
それよりも何かから何かを生み出すようにすれば
それはもう商売になり正当なお金を得ることができる
キースは子供ながらに考えた
何を使って何をすれば良いのか
人々が生きていく上で必要な事は何か
衣食住の中でも食だと思う
服がなくてもこの国の気候なら死なない
家が無くて路上で寝ていても死なない
でも食べ物や飲み物が無いと死んでしまう
食べ物は広大な農地や牧地
魚を取るなら船が必要
そこでキースは水に目を付けた
水を自由に手に入れられたら勝者になれると
キースは盗んで得たお金を出来るだけ使わず貯金し
年末になるとそのお金で材料を買い
年末年始の飾り付けを作り
それで元金を倍にした
数年するとキースを真似る子供たちが増えた
盗むでは無く稼ぐ喜び得た
キースは兄貴分の少年のお陰で割合好きな事が出来た
キースは必死に勉強し働き頭を使い
大学に合格した
大学の費用は国の援助を受けるシステムを活用し無料で勉学に励めた
彼はココで化学を学び
どうやって水を作り出すか
それを編み出す為の勉強を必死に行った
在学中に安価に提供できる家庭用の浄水器を作り
販売を開始した
そこそこの売り上げを上げた
キースはこのお金を資金に更に安価で小型の性能も上がった浄水器を販売した
これがヒットして瞬く間に売り切れてしまい
作っては売り切れが続き
気が付いたら彼の元には沢山のお金が集まって来た
彼はこのお金で正式な会社を立ち上げ
自社工場をも作った
これで国柄の助成金も引っ張りやすくなったし
自社工場で生産するので効率良く製品を作り上げる事ができるし
商品の精度と上がり単価も抑える事に成功した
キースは考えている
そろそろこの商品も全ての人に行き渡る事になるだろう
だから次は家庭用の浄水では無く
一つの地域丸ごと飲める水を提供できふようになると定期的にお金が入るし
その地域の人も蛇口をひねるだけで安全な水を得られるし
浄水器を定期的に買い換えるよりは安く済む
キースは浄水場の建設に入った
テスト的に選ばれたその地区は
水にかかる費用が抑えられたので
他の消費が進み経済が回り出した
浄水場の運営で多くの税金が国へと還元された
こうなると国も何も口出しはしない
彼は改良を加え飲水だけで無く同時に他の物も生み出す事に成功した
それが今の飲水以外に肥料と建築材と電気を生み出すシステムだ
彼はこの事業で爆発的に収益を上げ
この国で1番の金持ちになった
彼は子供たちへの感謝を忘れない
だから子供たちが笑顔で幸せになれる社会に貢献する事が自分の次への道であると確信した
お金をは全てでは無いが
お金はとても大切である
そのお金を使って何をするのか
夢の中で僕にキースは教えてくれたような気がする
ほな!
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