【もはや文学】「うんこ」はなぜ面白いのか
初めまして。ラケットと申します。以後宜しくお願い申し上げます。
早速本題に入ります。あなたは、うんこと聞いて何を感じますか?
少しも笑えない、不快なだけだという方は今すぐ回れ右をお願い致します。ここから先は、
そんなあなたに向けて、私の考察を全力で共有したいと思います。何卒、最後までお付き合いください。
1.面白い対象としてのうんこ
うんこの面白さについて語るうえで欠かせないのは、そもそも面白い対象としてのうんこと、ただの大便としてのうんこがあるということです。まずこれについて解説します。
確かに生物や医療など科学的な視点から見れば、大便は排出者の健康状態を示すバロメーターであり、作物を育てるための大切な肥料であり、また動物によっては食べ物でもあります。視点が変われば、大便は決してバカにできない存在なのです。
しかし、そこで語られている大便と、私が今から説明しようとしているうんこは全くの別物です。我々が面白い対象としているうんことは明確に区別する必要があります。
例えば、学校で友達に「うんこ!」と言われただけでツボる男子小学生を想像してください。彼は朝、自宅のトイレに排出された自分のうんこを見て笑うでしょうか? 笑いませんよね。これは、A君が目の前にある自分のうんこを面白い対象として認識していないからです。
2.うんこの英才教育
幼少期を思い出してください。うんこの話をしたり、うんこ絡みのいたずら(道端に落ちている犬のフンを持つ等の行為)をした際、周囲の反応はどのようなものだったでしょうか?
怒って追いかけてくる母親。困り果てため息をつく教員。そんな大人の姿を見て、何とも言えない達成感に浸る子供は少なくないでしょう。この際得られる「やってやったぜ」という感覚は、悪戯盛りの子供にとって大きな快楽です。この快楽を手軽に得られるツールとして、うんこは幼少期から私たちのそばにあったのです。
もしあなたがそのような子供、つまりいっぱしのうんこ使いでなかったとしても、似た事をして叱られている子供が周りに一人はいたはずです。そういう存在を見て面白がっているうちに、「くだらない事で叱られているのが面白い」を「汚いものは面白い」と混同している可能性があります。
いずれにせよ、我々の潜在意識には、幼少期からうんこの面白さが刷り込まれているのです。これは言わば、うんこの英才教育です。こうした経験の積み重ねは、うんこの面白さの大部分を占めていると私は考えます。
3.下ネタ入門
そもそもこの世界には、汚いものは面白いという隠れた前提があります。(社会的にタブーとされる話題を扱ったブラックジョークや、規制ギリギリの過激な動画配信者が流行るのも同じ原理でしょう)
下ネタもその代表ですね。下ネタとは、性や排泄、つまり下半身関連で笑いを取るネタの事です。下ネタのほとんどは、異性の前や公共の場で使うことは憚られるものが多いです。
しかし、その点においてうんこはどうでしょう。うんこに関しては性別関係なく、特に若い人なら誰でも比較的平易に使える下ネタということで有名です。これにより、「下ネタで笑いを取りたいけどエグいやつは恥ずかしい」という下ネタ入門層に一定のニーズが生まれています。
分かりやすく言い換えれば、うんこは背負うリスクあたりの面白さが高いのです。そういった性能から、ハードルの低い下ネタとしてうんこは広く活躍しています。
4.発音に秘められた魔力
最後に、うんこという日本語そのものについて見ていきましょう。うんこという三文字を詳しく観察するにあたり、うんこを「うん」と「こ」の2音節に分けて考えたいと思います。
まず先頭の「うん」に関してです。これは、あまり口を開かなくても発音できるため非常に言いやすい上に、出だしを力強く発音することができます。何事においても、出だしの勢いは大切です。さらに、その勢いのまま後続の「こ」へと繋げることができます。このスムーズなバトンタッチによって、「うん」と「こ」の間には切っても切れない絆のようなものが生まれていると言えます。
バトンを受け取る側の「こ」にも、実は重要な役割があります。それは、可愛さを演出するということです。「猫」より「にゃんこ」の方が何となく丸っこくて可愛らしい感じがしますよね? これが「こ」の魔力です。汚いものなのに可愛い、そのギャップを生み出す「うんこ」という名称そのものが、うんこの面白さを大幅に増加させているのです。
まとめ
今回は面白い対象としてのうんこについて、私なりの考察を書いてみました。幼少期から手軽に笑いを取るツールとして愛され、下ネタの中ではハードルが低く、さらには発音にも面白さを加速させる要因があるということを分かっていただけたでしょうか。
もちろん、ここに書いてあることが全てではありません。こんなものは氷山の一角に過ぎないのです。うんこには、人を惹きつける要素が数えきれないほどあります。要するに、うんこは無限なのです。私が言葉にできなかったうんこの魅力を、今度はあなたが自分で発見し、周りの人に伝えてみてください。
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以上、ラケットでした!
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