元彼の遺言状マーケティング技法
「元彼の遺言状は終わったで!」私はこの母の言葉を疑った。なぜなら、今期のフジテレビ月9ドラマ・綾瀬はるか主演の『元彼の遺言状』は、ついこの間始まったばかりだからだ。まだ2〜3話ぐらいだろう。終わるはずがない。
母は続ける。
「今日から違う話やから生田斗真(元彼)の出番ももう終わりや」
どうやら、こういうことらしい。
『元彼の遺言状』は短編集のような構成で、ストーリー1が元彼の遺言状で、ストーリー2はまだ別の話になるようだ。
なるほど。
私は考えた。なぜこのタイトルにしたのだろう。母の言うことが本当ならば、ドラマのタイトルは『剣持麗子の事件簿』や『剣持麗子が暴くわよ!』のようなタイトルの方が適している。
敢えて『元彼の遺言状』に絞ったタイトルにしているのだ。
なぜだ、なぜだ、なぜだ、なぜだ、なぜだ、と私はなぜを5回繰り返した。有名なTOYOTA方式だ。
出された結論は明快だった。
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