見出し画像

元彼の遺言状マーケティング技法

「元彼の遺言状は終わったで!」私はこの母の言葉を疑った。なぜなら、今期のフジテレビ月9ドラマ・綾瀬はるか主演の『元彼の遺言状』は、ついこの間始まったばかりだからだ。まだ2〜3話ぐらいだろう。終わるはずがない。

母は続ける。

「今日から違う話やから生田斗真(元彼)の出番ももう終わりや」

どうやら、こういうことらしい。

『元彼の遺言状』は短編集のような構成で、ストーリー1が元彼の遺言状で、ストーリー2はまだ別の話になるようだ。

なるほど。

私は考えた。なぜこのタイトルにしたのだろう。母の言うことが本当ならば、ドラマのタイトルは『剣持麗子の事件簿』や『剣持麗子が暴くわよ!』のようなタイトルの方が適している。

敢えて『元彼の遺言状』に絞ったタイトルにしているのだ。

なぜだ、なぜだ、なぜだ、なぜだ、なぜだ、と私はなぜを5回繰り返した。有名なTOYOTA方式だ。

出された結論は明快だった。

ここから先は

1,252字

¥ 100

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

またお目にかかれるときを楽しみにしています。