Q.単刀直入にナスダックはどうなると思いますか?
はじめまして!DMありがとうございます。
ナスダックがこれからどうなるか?正直わからないですね。
私は全力でナスダックに入れてるので上がってほしい願望が強くて、フラットに見れてないかもしれません。
その視点を前提にしてですが、年末年始ぐらいまでは上がり続けると思います。
なぜなら
現在は、悪材料が無さすぎるからです。
まず、そもそも株価は何で決まるのか?
株価は、①金融政策と②企業業績で決まります。
どういうことか?
金融政策とは、中央銀行が行う金利のコントロールのことです。金利を下げることを金融緩和、金利を上げることを利上げと言います。
この金融政策が経済や株価に与える影響が大きいので、みんなが注目して金融政策を見て分析しています。
金利が下がると企業がお金を借りやすくなり、経済が回るようになり物価が上がり株価が上がっていきます。
逆に
金利が上がると企業がお金を借りにくくなるので、経済活動が抑制されて、物価と株価は抑えられる圧力がかかります。
中央銀行が金融政策を決定するにあたって注視しているのが①物価と②雇用です。
これは、ディアルマンデートと言って金融政策を運営するにあたって課せられている法的使命です。
「物価安定」と「最大限の雇用」
この2つがアメリカ中央銀行FRBのミッションなのです。
ということで、雇用回復と物価の上昇を目指しているわけです。
なので、雇用統計が大事なデータであり、景気指数が大事なデータとなるのです。
現在の状況ですが、物価は安定して上昇しています。雇用の回復はデルタ株の蔓延によりやや不透明感があるものの回復傾向になります。
これにより、アメリカの経済は回復の兆しが強いのが現状です。
さらに、企業業績は絶好調です。S&P500を占める9割の企業が好決算を続々とたたき出している状況で、連日のように最高値を更新しています。
つまり
現在アメリカは、雇用回復していて、物価が上昇していて、企業業績が絶好調な状態なのです。
株価が上がる要素が全て揃っているのが現在の状況です。
アフガニスタン情勢や中国の規制強化など突発的な懸念材料が出てきても大きく下げることなく上がっている状況を見ると本当に強さを感じます。
では逆に懸念事項は何となるか?
ひとつは、テーパリングの開始と利上げです。
利上げは物価と株価を押し下げる要因となるので懸念事項となります。また、テーパリングも同様です。テーパリングはこれまで中央銀行が購入していた債権などの商品の購入金額を減らすことをいいます。テーパリングを行うと市場に流れるマネーの量が減るので、市場参加者が消極的になることで下げ要因となります。
現在このテーパリングの開始時期と利上げの開始時期を巡って市場は日々変化をしている状況です。
しかし、このテーパリングと利上げは、既に半年前からずっと言われ続けているものとなるので、今更開始が決まったところで市場には何の驚きもありません。
想定通りなのです。市場はテーパリングを織り込んでいるのです。
ですので、
想定通りという理由でそれが直ちに下落要因とはならないのです。
では、他にどのような下落要因が考えられるか?
「暴落するんじゃないか?」という市場参加者の不安です。
株価が上がりすぎているので、そろそろ大きな下落がなければ納得がいかない状況までいっています。「暴落が来るんじゃないか?暴落がくるんじゃないか?」という警戒感から市場参加者はいつでも利益確定をして市場から抜ける用意をしています。
なので、
通常であれば持ちこたえるような悪材料が出た際に大きな下落が発生する可能性があります。
現在の懸念点はこの1点だけだと思います。
では、
通常であれば持ちこたえるような悪材料とは何か?
ひとつの可能性として現実的にありえるのが、GAFAMのどれかが超絶悪決算を出すことです。
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトのいずれかが予想を大きく下回る決算を出してしまったときは、想定以上に売りが波及してショック並の暴落となってもおかしくありません。
じゃあそれはいつか?
今のところ業績を大きく落とす気配はないのではないかと思います。
ですので、年末年始ぐらいまでは継続して上がっていくのではないかと思います。
しかし、直近特にナスダックは上がりすぎている感はありますので、いつ反動がきてもおかしくない気も全然します。
ぜひ投資は自己責任でお願いします。
ご質問ありがとうございました。