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あなたの創業の地はどこか?

驚きです。モスバーガーっててっきりアメリカのハンバーガーチェーンだと思いきや、日本生まれ、日本育ちの純ジャパニーズハンバーガーショップでした。

しかも、板橋区の成増ですか!(良い意味で)

なんとなくモスバーガーっていうスタイリッシュで洗練された雰囲気からサンフランシスコ発のハンバーガーショップかな?などと思ってしまいます。

サンフランシスコじゃなくて板橋だったか。(いい意味で)

成増といえば東京と埼玉のちょうど間にあり、東京側の人間からは「ここから埼玉になります(成増)」と冗談を言われるような奥ゆかしい場所です。板橋区って東京都なんだけどね。(いい意味で)

ちなみに、東京23区の中では家賃相場も安めで、夏にはいたばし花火大会もあるので、これから新社会人で東京に住むぞ!という人は板橋区周辺は選択肢に入れておいてもいいかもしれません。池袋、新宿、渋谷などの西エリアの主要駅へのアクセスは副都心線が通っているのでバツグンに便利です。

さて、

自分はどこからきて、どこに行くのか?

人は誰しもがルーツを辿りたくなる気持ちや、原点を大事にしたい気持ちをもつものです。

発祥の地を大事にする。

それは、その土地や風土だからこそ生まれた風合いや哲学がそこには存在するからです。はじめに抱く大事にしたい気持ちって尊い!

それに、この環境だったからこれが生まれたのね!というストーリーは不思議な納得感を与えてくれるものです。

〇 △ ■

ここで、印象的だったルーツをひとつ。

私が大好きなお店にまかないコスメというコスメや雑貨を販売するお店があります。

神楽坂本店|東京noteより

店内はこんな感じです。(写真はすべて東京noteの同記事より)

んー懐かしい!最近は全然行ってないんですよね。

化粧水やオイル、洗顔、石鹸、ハンドクリーム、あとはちょっとしたお菓子なんかが売られています。

着飾ってなくて清潔感のある雰囲気が好きでした。

この、まかないこすめの創業の地は『金沢』です。

金沢の金箔屋がルーツです。

そうなんです。まかないこすめって金箔屋さんが始めた化粧品のブランドなんです。

え?金箔屋がなんで化粧品を作るの?って思うじゃないですか。

そこが、ストーリーを感じさせるんですよ。だから、ルーツっておもしろい!

なぜ、金箔屋が化粧品をつくることになったのか?なぜ石川県の金沢なのか?

実は日本の金箔生産量の99%が金沢です。驚愕の99%が金沢なんです。

なので、金沢旅行のおみやげでは金箔を使ったものもたくさんありますね。こんなのとか!

あと、加賀棒茶というお茶も有名なのでお茶菓子も種類が豊富です。

で、

金箔の生産量の99%が金沢なんだけれど、じゃあ残りの1%ってどこなの?と気になっちゃいますよね。調べてみました。

たぶん京都と東京です。データは見つからなかったのですが間違いないありません。

実は、江戸時代には江戸と京都以外での金箔づくりが禁止されていました。「箔打ち禁止令」ってやつです。ところが金沢城が焼失した際の再興に大量の金箔が必要ということになり京都から職人が金沢に呼び寄せられ製造過程が確立されたのが、金沢での金箔製造のきっかけとされています。

その後、金沢では限られた材料で量と質を高める技術が研鑽され、優秀な技術が培われてきたため今のシェアになっているようです。

そうなると金箔製造してる場所は東京、京都、金沢に限られる、ということです。

京都には箔匠堀金箔粉など由緒正しそうな金箔製造の会社がいくつかありましたし、東京にも村田金箔などがありました。

と、いうことで残りの1%は京都・東京です。

少し余談も長くなってきましたが、まかないこすめがなんで金沢の金箔屋から生まれたか、という話です。

このコスメ、手荒れがしやすい作業環境でもそこで働く女性たちの手がなめらかな美しさがあり、そこで使っている材料が手肌にいいのでは?というところが原点となった商品なのだそうです。

MAKANAIより

写真は水に手を付けていますが、紙を作っている写真です。金箔をうすーく延ばしていく製造過程で、"打ち延ばし"というのがあります。ドンドンドンと金を叩いて延ばしていく工程です。
このときに金の上下に挟む紙の質によって金箔の質が変わっていくる、ということでこの紙づくりは重要な工程でした。

写真は金箔じゃなくて、(金箔を作る工程で使う)紙を作ってるんですね。

この紙づくりの工程を担っていたのが彼女たちです。ちなみに金箔製造の作業場のことを”まかない”と呼ぶそうです。

そんな紙づくりを毎日してたら手荒れでボロボロになりそうですが、意外にもみなさま綺麗。
なぜなんだ?いつも手をつけてる水に秘密があるのでは?ということで、箔打紙を仕込むために、藁灰汁(わらあく)や柿渋、卵、大豆などを混ぜた〝和のエキス〟は実は肌にもいいのではないか?という気づきから、女性たちが作業場にある素材にヒントを得たスキンケア商品を手作りするようになったということです。(MAKANA公式HPのヒストリーより)

まかない(作業場)にある素材をヒントに女性たちが女性たちに向けてのコスを造る。

それが「まかないコスメ」の創業秘話です。

このストーリーはなかなか興味深いですね!

①金箔づくりでたまたま発見したことがヒントになった。しかもそれに気づいた②女性たちが知恵と工夫を重ねて商品化した。

まかないコスメはこういうルーツがあるので、化粧品の中でも口紅やアイシャドーのように美を造る系の商品は扱っておらず、本来の美を守る商品だけを取り扱っています。化粧水とか石鹸とかね。

かざりけがなく、まじめで、強く、しっかりしている様子に好感がもてます。

まかないコスメのようなルーツやストーリーがあると一気に興味が出てくるし、少し応援したい気持ちも出てきますね。

〇 △ ■

誰しもがもつ創業の場所、そしてストーリー。

では、あなたの創業の地はどこか?ルーツやストーリーはどんなものか?

いよいよ、私の創業ストーリーもお話していきます。

私の創業の地は、

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またお目にかかれるときを楽しみにしています。