新興EVのリビアンオートモーティブ。かっこいいじゃないの
史上6番目に大きいIPOとなったリビアン・オートモーティブが話題です。
第2のテスラと呼ばれる新興EVメーカーはどこが凄いのか?
リビアン・オートモーティブの魅力
リビアンはテスラが牛耳る高級セダン領域を避け、ピックアップトラックの分野にフォーカスしたEVメーカーです。
現状テスラと真っ向から勝負しても勝ち目はありませんので、EV車という同じ産業にあってピックアップトラックに特化する戦略は得策のように見えます。
ピックアップトラックは日本では軽トラにあたる車種で、あまり人気はありません。
しかし、
アメリカではものすっごく人気があります。
SUVよりもピックアップトラックの方が売れているぐらいです。
なぜ人気があるか?
ピックアップトラックは、保険料が安かったり気軽に荷物を載せて運ぶことができる利便性があるから。
日常的にホームセンターで大型商品を購入するアメリカ人にとって、この点のメリットは大きいのです。
あと・・・
「力強くて大きい車 is かっこいい!」という価値観も強いとのこと。
さらに最近では女性にも人気があって、「女性が大きい車を運転してるとカッコいいでしょ」とピックアップ女子は威勢よく言い放ちます。
さて、今回のリビアンオートモーティブ。
2018年のLA自動車ショーで完成度の高いピックアップトラックを発表し、その性能やコンセプトの将来性に当時アマゾンのCEOジェフベソス氏がほれ込み、出資した経緯をもちます。
あのジェフベソスも認めた将来性。
さらに、生産体制も万全です。
アメリカでの生産を撤退した三菱自動車のイリノイ工場を格安で買収し量産体制を整えています。
EVバッテリーは韓国のサムスンSDIと提携。
大容量のバッテリーを搭載して、オフロードもガンガン行けるパワフルな走りを実現したことが強み。
あとは何といってもカッコいいデザイン。ここが一番の強みなんだと思います。なんだかんだ車ってファッションですから。
ただEV市場は競争が激化しています。リビアンは生き残っていけるか?
大丈夫。
ピックアックトラックは収益性が高く、今後自動車メーカー同士の競争が激しくなることが予想される。
ただ、ガソリン車のピックアップトラック大手のフォードも、電気自動車で先行するテスラも電動ピックアップトラックの開発が遅れていて、供給面ではリビアンが有利な状況です。
さらに、
リビアンは既にアマゾンから2030年までに10万台の配送用バンの発注を受けていて、2022年までに1万台の納入を納車する計画です。
足元までの業績が赤字で、業績評価ができない点は初期のテスラと同じ。
まずはピックアップトラック分野で確固たるシェアを築いていけるかが重要なポイントになってきそうです。
テスラとは違うバリュープロポジション(顧客への価値)を築き、企業価値を今後も高めていくことを期待しています。
では、また。