友達にお金を貸すのは”悪”ではなくなった世界で
先日、こんなご質問いただきました。
「友達にお金を貸してと言われたが貸すべきではないですよね?どう思いますか?」というご質問です。
いいえ、私は一概に貸すべきではないとは思いません。ケースバイケースです。
この手の話でよく見る回答は「友人にお金を貸しても返ってくる見込みなんかないぞ。やめとけ。もしくは手切れ金としてプレゼントして縁を切れ」というようなものが多いように感じます。
個別対応ができず、全体的・画一的に回答を出すならこの解は最も無難です。同意します。
実際にTwitterでアンケートをしてみてもこの結果です。
このアンケートの後に、100万円という金額は大きすぎたかな?10万円だとどうなるだろう?と思って金額を10万円に変更して再度アンケートしました。
結果は同じでした。
「友達から金を貸してほしい」と言われたときは、絶対に貸さないほうがいい。
これが一般的な回答となるようです。
なぜ、その結論に至るのか?
答えは簡単です。「あなたが損をする」とその回答者様は考えているからです。
しかし、
それって、その友人の信用力によって変わってくると思いませんか?
例えば、100万貸して半年後に110万円にして返してくれるなら、S&P500に投資するほどよっぽど投資回収率は高いのです。
投資回収率だけではなく、お金を借りた側からは感謝されるので自身の信用力も上がります。
ところが、現在ではそんな考え方は微塵もない。
友達にお金を借りる時点でそいつの信用力はアウトと判断せよ。
と多くの人が考えています。逆説的ですが、こういった考え方が強いからこそ借りる方も友達に借りるお願いができなくなっていきます。
借金は悪いもの。
こんな考え方も一般的ですね。
しかし、事業を行うためには借入を行って投資をする必要があります。
世の中の価値観は日々、アップデートされていきますから、借金の捉え方もどんどん変わっていき、(良い)借金はどんどんするべきだ!借りる先は金融機関に限らず、友人含めて借りるのが普通だ!
そんな世の中になってもおかしくありません。
これからの世の中は、もっと気軽に友人同士でお金の貸し借りをする世界になっていくのです。(そうなっていく、という話ではなくてそういう今では考えられない変化が世の中には起きる可能性も、この変化の激しい世の中にあってありえる、ということです。)
さて、世界は新しい価値観になりました。(とします。)
日本の価値観は進化を遂げ、友人と100万円単位のお金を金利をつけて貸し借りすることが普通に行われる世の中です。
こうなったときの"あなたの考え"を教えてください。
何も考えずに、「友達にお金は貸してはいけない」というと時代錯誤扱いされてしまいますよ。
そもそも、
お金の話や性の話を忌み嫌う文化こそが、リテラシー低下を招いた原因ならば、この問題についても考える前から「ダメ!ぜったい!」と決めつけずに考察を深めていってもいいんじゃないかと思います。
「投資はするべきか?」に対して「投資はギャンブルだからするべきではない」という考え方は昔はままよくある考え方だったと思いますが、今はそんな世界観ではありません。
なお、当たり前ですが考え方は人それぞれですので、絶対的な答えはありません。
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またお目にかかれるときを楽しみにしています。